2015-04-07

延命尊厳死年金相続

父親は老体

先日、実家に帰った。

すでに父は話すのもたどたどしくなって、排泄も何回かに1回は失敗するほどには老いていた。

ボケていなかったのが幸いだったし、食欲も至って普通だった。

ただ、下半身と内蔵の弱りからくる、弱々しさは見ていて辛かった。

風呂いれ、足もみ、薬の塗布、薬の段取り、介助を手伝った。

母は、これを毎日やっているのか凄いな。そしてごめん。

相続心配

俺には兄弟がいる。

父親には、バブルの頃に買わされた北関東土地がある。固定資産税わずかに毎年引かれている。

持ち家だが、名義がじいちゃんのままらしい。そんな話をはじめて母親から聞かされた。

相続税かいくらかかって、どうやって兄弟でやりくりするんだろう。

薬漬けの父

母親が毎食後、父に薬を飲むよう励ます。たしかに多くて辛そうだ。

朝は10種類近くの薬を飲む。たどたどしくプルプルと震える手で、封をきり小皿に錠剤をまとめ飲む。

常人の俺が見ていてもつらそうだ。うっすらと目に涙を浮かべているように見える。

朝が一番多いのだが、少ない夜でも5~6種類の錠剤と顆粒剤が2袋。

排泄物の調整や体のもろもろの調整だそうだ。病院に行くたび、症状を伝え、都度調節して配合しているらしい。

帰るたび手すりが増える

リースで1日数十円の手すりが、実家に帰るたびに増えていく。

聞くと、毎日投与しているある薬も無料になったそうだ。

そうして、俺らの保険料が使われているのも、親孝行だと言い聞かせるために、俺は帰っているのかもしれない。

薬が無料になったことを嬉しそうに話す母がいた。

財産というほどのものは無いけれど

幸いボケてはいないものの、意識のあるうちに、少しづつ移してほしいとも思う。

父の兄弟にも権利があると聞く。

また、元気であっても、もろもろの資産を処理する時、もう父は判断や出向くことは難しいだろう。

何かしらそういう制度はあるらしいが、ネット書籍で、介護相続、排泄処理などの

アクショナブルな具体的な情報が意外と少ないことを知った。知恵袋でも意外となかった。

ネットってやっぱり若い人のツールなんだな。

帰り際に母が言ったこと

お父さんが死ぬと、年金が半分になっちゃう。

から元気になってほしいそうだ。

そして、俺はぽっくり行くにしても病院で逝ってほしいと思った。

自宅で看取るのが合理的って意見もあるらしいけど、父の兄弟からしたら、何されたかからない、そう言われそうで俺は怖い。

お金心配とか解決してくれて、その後に病院でぽっくり逝ってくれれば、一番ありがたいと思った。

それでも、父は尊敬しているし大好きだ。

どう老いるかってほんと難しいな。

そして、そんな父にも選挙権がある。

俺には明日も業務がある。

生んでくれて本当にありがとう

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん