2015-03-21

カメムシ自分がくさいと知っている

原発に反対する人がいる。なんでかんでも気に入らなもの児童ポルノ扱いにする人がいる。自分が使っていないLINEを悪者にして安心する人がいる。授業でプログラミングを教えるべきだという人がいる。若者起業するべきだという人がいる。アベノミクス批判する人がいる。国粋主義への傾倒を批判する人がいる。

そして、そういうことを言う人たちはみな、俺より金を持っている。俺のような底辺労働者はそんな金にならないことに避ける生活資源は持ち合わせていない。奴らに言わせれば「だから金がないんだ」と言われるだろうが、しったことか。ああいう子を言う連中はみな自己愛が強い。その言葉の端々から「私は正しい。なぜなら金を持っているからだ」と強烈な自己愛を振りまいている。そういうムラの中で発言をしていればいいものを、誰におだてられたのか、もっと金を儲けるためなのかはしらないが、ムラの外の俺にまで届く声で叫び始めるのだから始末に悪い。

俺は底辺のSI屋だ。終電で帰れればいいほうで、会社のそばのすき家で飯を食って、さらにとなりのマンガ喫茶で始発を待って帰る。そのあと定時に出社する。もう何年とそんな暮らしだ。一日中エクセルと打ち合わせと電話メールばっかりで、SI屋なのか判らなくなる。残業も正確に申請すると産業医面談指示がくるならまだしも、どうして稼働が高いのか聞いてくる上司長期間にわたって改善されないと自分評価に傷がつく上司がこっちの話を聞きもせず「改善しろ」と抽象的な指示だけ出す。これだけ働いて手取りは32万だ。年収は460万。冒頭の連中の半分もあったら嬉しく思う。

金は(お前の)命より重い。冒頭の連中はそうかまびすしい。私はもっと金が欲しい、だからお前らは犠牲になれ。そういってるようにしか聞こえない。俺と奴らとどこでこうにも差がついたのだろう。起点のベクトルのごくごく僅少の差が時間推移とともに拡大していき、有意になったのだろう。奴らみたいになりたいわけじゃない。ただ今の状況から抜け出したい。しかし、俺はもう本当に抜け出したいと思っているのか自分でもわからない。残念ながら人はなんにだって慣れる。耐えられる。いつのまにか惰性になる。この暮らしだってつのまにか慣れた。安い給料も慣れた。クソみたいな社会も慣れた。どうしようもなく慣れた。そして、慣れるとは、期待しなくなることだ。

そうやって終わる。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん