「隣のクラスのAちゃんさあ、あの子…○○人と結婚したんだってー!!!」
と友人に言われた。
Aちゃんとその友人は仲が悪かった。
そして、明らかに「○○人みたいなクソと結婚しやがった」という嘲笑まじりの言い方だった。
周りの人はみんなどう反応して良いか分からず、「あ、○○ちゃんって1組だっけ?」とか曖昧な反応をしていた。
普段本当にいい子なだけに、かなり面食らった。
旦那さんが特定の国籍を嫌ってるという話はきいたことがあったが、まさか彼女までこんな言い方になるなんて。
子供3人いるけど、これから国際化が進むのにおかしな偏見を持って生きづらくならなければいいが…と思った。
私やその他の友人は大学に進学し、進学先で短期留学をしたり旅行をしたり、留学生と友達になるという経験をつんでいた。
大学に留学でやってくるような子というのは、お金持ちで勉強もできるきちんと育てられた子が多い。
在日本の外国籍の子たちも、だいたい私と同じように日本のどこかで育てられてきた子たちだ。
そういう子たちと親しくなるのは当たり前だった。
私が苦手なのは私の田舎にいるような、眉毛をほそくしてTVの言うことを真に受けて生きている人だった。
だから私は国籍よりも生活や教育の水準で区切る方が、差別するには理にかなっていると思う。(もちろん差別しないが)
私たちの高校は田舎で、外国籍や海外にルーツを持つ子はいなかったから、彼女が外国人に対して差別意識を持つのは簡単だったのかもしれない。
でも差別意識をあらわにすることがすごく恥ずかしいということだけは知っておいてほしい。
あなたは恥ずかしい人です。どうか地元から出ずに暮らしてください。
そしてもう一つ知ってほしかったこと。
あの同窓会の日にあなたの横に座っていたTちゃんのお母さんは外国籍です。
私はそれを大人になって、母から聞きました。