2015-01-15

久しぶりにブスと話した

仕事上、いつもは美人と会うことが多い。仕事仲間も身綺麗な人が殆どで、友達も、顔で選んでいるつもりはないけど、ブスと話して改めて友達はみんな可愛いなと感じ入った。普段道を歩いていてさえ、あまりブスはいないなと思う。

ブスは肌が汚く、髪は太くて多すぎ、歯が黄ばんでいて、化粧は申し訳程度。産毛は未処理だった。服装は子供のようで安っぽく、体型は大柄で骨太だが筋肉がなくだらしない。自分の話ばかりするが、表情が乏しく卑屈で、気分の浮き沈みが激しく、何の話題でも暗くする。何より会話するつもりがないのかと思うほど声が小さい。しか心理学に詳しいと言い出す。

これが十代ならまだ許せるけれど、結構な大人なのだ。でも無職で、両親と同居しており、公共料金も払ったことがないという。

バカにするとか見下すとか以前に、呆気にとられ、どうしてこうなったのか不思議に思った。ベースになる骨格や髪質、顔のパーツの配置は確かにまずい。スタートダッシュは遅れるかもしれない。けど清潔にして、髪を梳き、綺麗に化粧をして、姿勢を正し、明るい表情をしていたら、今の何倍も良くなるのではないか?少なくとも第一印象が「ブス」となるのは避けられるのでは?

いやもう外見は捨ててもいい。なぜ何十年も生きて来て、ホームレスに見える大学教授がいるように、幸せ結婚をする芸人がいるように、会話スキルや頭の良さ、趣味の良さ、働きぶりを売りにしようとシフトしなかったのか?

本人も、初対面の相手に「怠けてきたブス」だと感じられているのを察してか、益々萎縮する。萎縮したって、実際に小さく縮んでいなくなる訳ではないのだ。萎縮した人間は余計に空気を悪くする。

かといって、迂闊に優しくすると、ブスほど手放しに施しを待っていて、あっという間に全体重をかけて他人に頼る。アイデンティティがないのか、他人の指示を待ち、無責任に従いたいようにも見えた。

本当に久しぶりに強度のブスと対峙したので、悪い意味での情報量の多さにクラクラしてしまった。

いくらなんでも、ああいうブスにはなりたくない……。それ以上に、極端なブスの存在を野放しにして欲しくない。ブスもさすがに悪臭はしなかったけれど、じゃあもっとステップを上げてみようよ。鏡と戦ってみようよ。もう手放しでありのままの姿を世に放つのは止めて欲しい。親も止めてやれよ。なんなら国や自治体支援してやって欲しい。

心が震えるような強い願いを他所に、ブスは毛玉だらけのコートを着て帰って行った。

  • 美容系の仕事してる人かな?

  • 明るくほがらかでコミュ力高いブスなら身近にいる。 元気をおしつけてくる感じが多少うざいこともあるが、おおむね好かれている。 性格的にそういう方向にシフトできないブスはつら...

  • 「○○さんがあなたのこと綺麗な人だねって言ってた」 ってたまに言われる。 ちょっと勘違いしかけた時期もあるけどさすがに三十路を超えて自分でも解る、別に美人ではないしモテも...

  • 美人は人生イージーモードから始められるからね、チュートリアルも万全だ、周りがあれこれしてくれる。 ブスは最初からハードモード、チュートリアルすら無し この違いは大きいよ ...

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