2014-11-12

漫画における罪に対する罰の表現

いやなんかね、オナニーマスター黒沢って漫画をさ久々に読み返したんだよ。

どういう話かって言うと、中三男子が精液を使って気に入らない奴に制裁を加えるって漫画でさ(正確にうと違うけど)まあ、いろんな女子生徒にトラウマを植えつけていくんだよね。でもある時、こんな事やめようってなって、改心してそこから懺悔する漫画になるんだよ。

みんなの前で「あれやったの僕です」って衝撃告白して、学校からいじめられるのよ、自業自得なんだけどね。

でもさ、主人公の周りの奴が都合いいくらい良い奴で、許してくれるのよ。結局卒業までいじめは続くんだけどさ。主人公は罰は受けたみたいな感じで爽やかな気持ちになってるんだよ。

で、最後ハッピーエンド

俺は結構好きな漫画なんだけど、主人公に対する罰はこの程度でいいのかって話をネットたまたま見てさ。俺も同じこと思ってて、というかそもそも許してもらえれば済むのか、謝ればいいのかって話でさ。だいたいあんな精液つかって悪さするような奴が、なに良い人ぶってんだよ。なんて少し思ったりもするんだよ。

でもこの漫画って多分だけど主人公が改心する事が大事で。人間ってのは変れるんだって話で、だから制裁を加えられて、一生孤独に後ろ指差されて生きるとか、死をもって償えとかじゃなくて、改心したら、世界が変って見えるぞっていう話なんだよね。

で、るろうに剣心って漫画はさ、人殺しっていう罪を主人公なりに悩んで

「剣と心を賭して人々を守る それが俺の償いだ!!」っていう答えを自分なりに出してる話じゃん。つまり死刑とかされてもそれは本当の罰じゃない、生きる事が罰だからって感じで剣心は思ってるんだよ。

そしてデスノートね。あれは主人公が惨めに死ぬっていう罰が与えられてる話でしょ。どんな動機であれ人殺しは死んで償うしかない。っていうそういう終わり方だった。


で思ったんだけど、この間堂々完結したNARUTOなんだけどね。

サスケをどう処理して終わるんだろっていう所に注目してたんだよ俺は。

ナルトサスケ因縁の戦いはお互い片腕を失うという形で決着がつく。

そしてサスケの突然のモノローグ

俺は救われただの、ナルト最後まで友でいてくれただの、それが俺たち忍者なのかもなーなんていいながら話に落ちを付けようとストーリーをまとめようとしているサスケ君。

ああ、良い話だなーって感じでサスケはいままでの復讐心を捨て去り。

なんでか改心して、ナルトサクラカカシサスケテロ行為悪行もろもろを許したのか忘れたのか、みんな結婚して子供つくって、サスケは娘ほっといて旅をしている? ハッピーエンドだ。

俺はね、力欲しさに里を抜け復讐のためにテロ行為をしたサスケ最後死ぬしかないんじゃないの? って思ってたし、そういう意見は少なからずあったと思う。

でも最後まで読んで、ああなるほど。

この漫画最後最後まで悪に手を染めた友達を信じ、許す話なのかなーって。

マジキリストリスペクト漫画だよ。

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