2014-09-27

池袋西口通信 2014年9月27日 ふくろ祭りを描かない「池袋ウエストゲートパーク」はエセ

今日明日と、池袋西口エリアは「ふくろ祭り」で大騒ぎ。

ウチの子子供神輿担いだり、「池袋西口公園ウエストゲートパーク)の屋台村」で金魚釣りすることになると思う。

客観的にみると、かなり大規模な祭りだと思うのだが、この「ふくろ祭り」、豊島区以外ではほとんど知名度がない。

多分、杉並区とか江戸川区の人は、そんな祭り存在していることを知らないだろう。

もともと西口ロサ会館のオープンを記念して開始された祭りらしく、だからロサ会館の辺り、つまり

池袋ウエストゲートパーク主人公マコトがやってる果物屋の西一番街」の辺りが最も祭りのピークなんだが、

石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク 全10巻」の中で、ふくろ祭りが出てくる話はゼロ

これ、石田衣良の「策略」なんじゃないか、と思ってしまう。

作品自体は、池袋エリアの各スポットを正確に描写しているので、それなりに取材はしていたんだと思う。

から取材過程で当然石田衣良は「ふくろ祭り」の存在を知った筈だし、書こうと思ったら、ふくろ祭りを取り入れた作品も書けた筈。

それを「あえて、ふくろ祭りを描かない」ことによって、

「本当の池袋」じゃなく、「人々が抱いているステレオタイプイメージを増幅させた池袋」を、石田衣良は描こうとしてるんじゃないか、と思う。

もし石田衣良作品中で「ふくろ祭り」を描いて、ドラマでも「ふくろ祭り」を描いていれば、

ふくろ祭りの知名度がうなぎのぼりだったのに、と悔やまれてならない。

ところで、先日「西口再開発で、池袋西口公園が取り壊される可能性」との報道があった。

ネットでは「残念」「潰さないで」の声が多いが、一方地元では「公園を残そう」という声は聞かれない。

こういう点でも、地元の「あの作品」への冷やかな視線を感じてしまう。

もっと露骨に言えば、「あの作品」は、池袋への「世間偏見を定着させた」ということで、完全な傍迷惑作品なのである

普通であれば、

小説舞台になった」「マンガ舞台になった」「アニメ舞台になった」「ドラマ映画舞台になった」

というのは、地元にとっては「観光客誘致の絶好のチャンス」

地元自治体観光協会聖地巡礼キャンペーンを作るのが普通なのに、豊島区は全くそういう動きをしてない。

しろ再開発によって、公園取り壊しで、「あの作品によってこびりついた世間イメージを払拭したい」という思惑すら感じてしまう。

地元にとって、全国に周知したいのは「ふくろ祭り池袋」であって、「池袋ウエストゲートパーク池袋」ではない。

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