2014-08-12

ボケ権力が無いとできない

マキタスポーツの「一億総ツッコミ社会」で

1. 「ツッコミ志向からボケ志向」へ

→自ら何かを行動に移して、他人視線を気にせず前に進む

2. 「メタからベタ」へ

→鳥瞰的に物事を引いて見ず、どんどん行動に移して人生を楽しむ

なんてことが書かれていたが、実際に誰もが日常生活の中でボケを発するなんて、そんなことが日本社会で許されるだろうか?

よく考えてみよう、顔を合わせる集団の中で「笑うことが許されるボケ」なんていうのは集団の中でトップクラス権力が無いと発言することは許されない。

ボケに笑うという行為は「負ける」ことと同じ意味権力の高い人間が低い人間にわざわざ負けるような素振りを見せるわけがない。

権力の無い下っ端が意図的に笑わせようとして発したボケなんか集団の中で誰が笑ってくれる?

そんなものボケてもいいコーナーが設けられていない限り、誰もがボケることなどできない。

ボケというのは場の支配者が発言するものブログツイッター自分アカウント内という「場」の中では自由にボケることが出来るだろう。しかし実際に顔を突き合わせる集団の中ではその空間内での権力ヒエラルキーを確認しなければ大ヤケドを負う。

例えば、企画会議の席。プロデューサーマネージャーディレクタースタッフが同じ部屋に集まり顔を突き合わせる場でボケを発することができるのは、一番権力の高い立場であるプロデューサーのみだ。

下っ端のスタッフが自らのボケで笑わせるなんてほぼ不可能。せいぜい天然ボケをかまして笑われるくらいしか無い。

学校の同じクラス内。授業中や休み時間ヒエラルキーの最下層であるオタクいじめられっ子が、自ら考案したボケを発して周りは無邪気に笑ってくれるか?大抵クラスで一番トップ男子ボケや弱い立場の生徒をイジったりすることで笑いが起こる。

ダウンタウンがしゃべる番組権力の頂点である松本ボケが一番面白くなければならない。下っ端の芸人は決められたコーナーの中でしかボケられないし、相方浜田や側近しか松本に突っ込むことはできない。ゲスト天然ボケしか許されない。

一億総ツッコミ社会」に賛同する人達に力を込めて言いたい、ボケ権力が無いとできないんだよっ!!

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