2014-01-15

反中嫌韓派の致命的な誤解

そもそも近代日本において東アジアに対するいわゆる「帝国主義」が広まったのも、「東アジア共栄圏」という主張が出てきたのも、欧米列強の脅威への対抗のためです。例えば吉田松陰東アジアを征服しまくるべきだと書いたのも、欧米列強に対抗するためです。それどころかもっとさかのぼって徳川家康キリスト教を禁止して保護貿易をしいて外交相手を限ったのも、西洋侵略を阻止するためです。

まり、そもそもの目的は、欧米に呑まれないことと、東アジア地域を発展させることです。この目的から逸れてはなりません。

現在は、欧米列強帝国主義的に日本に攻めこむことはおよそなくなりました。強いて言えば、米国産業経済的東アジア侵略してくるおそれがあるという主張はありえますが(例えば反TPPという話)、それならば、米国と対等にわたりあいつつ、韓国中国との関係を緊密にして欧米経済的に対抗すべきでしょう。アメリカEUに呑まれないように産業経済底力を蓄えるべきです。

いまの政治社会風潮の実態は、いまのわざわざ韓国中国との友好関係を壊して、米国に擦り寄って、それでむしろ米国に嫌がられることをしています。なにがしたいのか、私には納得いたしかます

国益」という語はその中味が不明瞭であるためにいささか卑怯ではありますしかし、隣国はじめアジア諸国外交関係を最優先せずにむしろ嫌われて、それでアフリカ中東資源を目当てに中国と買収合戦をして被買収諸国チヤホヤされるという自慰行為をみていますと、資源を確保するという意味では国益に一致しているとはいえ、総合的にみれば国益に反していると、私には思えます

歴史観イデオロギーがいささか主観的視野狭窄になっているのではないのでしょうか。

  • 近いんだから、経済面では交流があったほうがいいのは確かだし、わざわざ喧嘩吹っ掛けるのは馬鹿げてると思うけど、 安全保障は分けて考えないといけない。 軍事的には米国と協力す...

  • 隣国はじめアジア諸国の外交関係を最優先せずにむしろ嫌われて、 「例の隣国」と「アジア諸国」はスタンスもポジションも全然違うし 「アジア諸国」は別に日本を嫌っちゃ居ないし...

  • つまり、そもそもの目的は、欧米に呑まれないことと、東アジア地域を発展させることです。 欧米に呑まれないようにしていたのはある面では事実だろうが、じゃあ相手が欧米である...

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