全体的には、物語はジョブズが学校を退学したあたりから始まり、友人たちと実家の小さなガレージからAppleを立ち上げ会社を上場させ、解任などすったもんだありながらも前へ進んでいく物語だった。
個人的には楽しめた。
理由は、
映画自体が大学を中退することろから始まるので、幼少期の情報がすくなすぎたと思う。
唯一、幼少期に関する内容が、ジョブズが彼女との会話の中で「親に捨てられた。。。」などと言っているシーンだけでだった。
若き日のジョブズが友人とインドに行って宗教的な価値観や人生観に影響を受けたと思われるシーン(たぶんその後のジョブズにかなり影響のある部分)があるのだが、それがあまりにもあっさりで結局ジョブズがインドで何を感じとったのか、そしてその後の人生のどんなところでこのシーンがどのように影響するかがイマイチよくわからなかった。
世界的企業を2つも育て上げるなんてとんでもない功績(世界中を見渡してもジョブズぐらいなのではないか)なので、多少は触れる必要があったと思う。
ジョブズを人生を描くと言う意味では、晩年死に至までの過程、つまり病気との戦いはとても重要な部分だと思うが、映画内で病気のシーンは一切なかった。
現実には、当初は周りからのアドバイスを一切無視して手術や治療を拒否し続け、しだいに病状が悪くなっていく中で、息子の「父(ジョブズ)のために医者になりたい」と言う言葉を聞いてまた病院へ通い始め手術を受けるようになる、と言う物語的にはとても感動的なエピソードがある(テレビ番組「世界仰天ニュース」でこのエピソードを放送していた)のだがそれは是非とも映画化すべきだったと思う。
特に手術を拒否するところでは、おそらく(1)の出生に関する部分や(2)のインドで感じ取ったものが大きく影響する部分だと思うので、病気のシーンを描かないなら、インドのシーンは必要なかったのではないだろうか。
いざ書き上げてみると、足りない部分しか思い当たらなかった。。。。
自分で言うのもなんだが、足りない部分の指摘は誰だって出来るし、
今回私が足りないと思って挙げた部分を全部盛り込もうとすると、通常の映画の尺では全然収まらないだろうから、
これはこれでありなのかなぁと思った。