原案では海藤武雄(部屋で倒れてた奴)は死なない(血糊量が少なかったのはこれが理由)
そして、犯人はザイルを使って2階から1階へと移動する予定だったと思われる
なぜなら、海東の部屋は窓が開かないし、通路を通るのだと他の人間に知られてしまうから
他の人の視線をかいくぐり、海東を刺す事ができ、なおかつ役者の能力的にそれができるのは
しかし、アンケート結果では死ぬ人数が0人というのは無効票となってしまった(”100人死ぬ”が有効なのに無効票になるのは、誰も死なない以外にはありえない)
(恐らく、クラスメイトの認識ではミステリ=人が死ぬものとしていたのかもしれない
もしくは、後述の入須先輩の思惑で無効票となったのかも)
本郷の脚本構想の根幹をなす部分が否定されてしまい、自分の構想で書けばクラスのみんなを裏切ってしまうことになる
勿論、最終判断権は本郷にあったわけだが、(脚本執筆依頼を断れない程度には)気の弱い本郷は自分を通せなかった
さらに、実際の撮影でも海東が死ぬような撮影が行われてしまい、訂正が更にしづらくなってしまった
そんな時に、入須(女帝)から「病気で寝こむフリをしろ」と言われる
それに従い、ずっと黙っていることとなる
「私があんな脚本を書いたから色々問題が起きてすみません。けど、私の望みはみんなで一緒に作って喜ぶことでした」
と伝える
・入須
しかし、映画は完成させ、なおかつ成功させなければならないと考えていた
そこで、アンケートにおける「死人がゼロ=本郷票」を無効票とし、その案を却下した
もしかすると、この時から本郷を降ろすことを決定しており、無効票としたのかもしれない)
そして、撮影でクラスメイトが海東が死ぬ描写を撮った後は(憶測だが、そういうふうに仕向けたのも入須かも知れない)
そして、脚本が面白くなるように「結末推理大会」と称した「シナリオ再構築会」を開き
しかし、どれもつまらない内容だったので、進行のあった折木姉に相談した所
「うちの弟なら踊ってくれるよー(推理役として頼めば整合性のある面白い結論言ってくれるよ)」と返答
一度は拒否されるが、「探偵役の推理をチェックする程度なら」という妥協案で引き受けてくれる事となった
その後、折木に対して個別でアプローチをかけ、口八丁でおだて、推理させる
折木姉には
「あんたは本郷を守りたいから手伝いを頼んだんのではなく、脚本がつまらなかったのが問題で
本郷が傷つかないように脚本を却下したかったんでしょ?」と言われる
この言い回しからでは、入須が本郷を守りたかったのか、それとも自分可愛さ(本郷にもクラスメイトにも映画の視聴者にもいい顔をしたいという欲望)
の為にしたのかは分からない
本郷からは「あんな脚本にしたから。けど、私の望みは”みんなでできたってばんざいすること”でしたから」と言われる
ここで罪悪感を感じるような素振りなので、入須は
「本郷の脚本が面白くないから、却下させるように仕組んだり、病気のふりをさせたこと」を
悔やんでいるのかもしれない