2011-02-21

CDが売れなくなった」のは何故か、自分も考えてみた。

http://togetter.com/li/102938

動画サイトはさほど大きな影響を与えていないと思う。

動画サイトけが主たる原因だとすれば

動画サイト経由でかつてのヒット曲並みに大衆に知られた歌」が存在するはず。

でもそんな歌が昨年リリースされただろうか。

といってこの方がいうように音楽価値を感じる人の数が減っていないかといえば

それほど楽観的な話ではない気もする。

AKBボカロフェス、どれもマニア向けの限定的な市場であり

これら全部合わせた収益がかつてのバカ売れ時代並みにはならないだろう。

音楽はかつての歌謡曲のような「人とつながる」ための必要不可欠なツールではなくなっている。

その意味では相対的な音楽価値が下がってしまったのだろう。

音楽自体の価値、というよりは、音楽の役割が変わった、というべきかもしれない。

そもそもカラオケ需要依存し過ぎた。

カラオケだけのために新譜が出る度4千円近くも出す人が、今のご時勢どれだけいるのか。

景気も悪く収入が減り、更に娯楽の対象が増えた今

大量消費型の使い捨て音楽お金を注ぎ込める人間がそれほどいるとは思えない。

そんなこんなで今や音楽は一部のマニアだけのものとなりつつあるのだろう。

そのマニア同士も今はネットでつながる時代。

Ust等を介して共通の趣味を持つ人と一緒に、雑談しながら自宅で音楽を聴くというのは

今までは考えられなかった奇跡である。 

Ustで聴いた曲をAmazonで買うという新しい流れも生まれつつある。

だが、現状ではUst音源を流すためのハードルがあまりに高過ぎる。

事実上ネット上で音楽を流すことは不可能に近い。

ネット社会において、音楽業界)は自身の「人とつながるツール」というポジションを放棄している。

音楽が聴かれなくなるのは当然だ。

そろそろ業界フェアユースについて真剣に議論するべきではないか

高音質盤のアップロードは禁止すべきだが

非営利目的ストリーミング可能なver.を別途用意して

(圧縮率を上げる、曲を短くする等で製品盤と差別化を図る)

低廉かつ簡易な形で著作隣接権の処理ができるようにできないか

又は著作隣接権クリアする手数料を、非営利目的場合低価格(1曲100円)でiTunes Store等で決済できるようにするとか。

ネット上で音楽を流す需要は相当あると思う。

一日も早く低廉かつ簡易に権利関係がクリアできるようになることを望む。

音楽好きがミュージシャンから恨まれる、疎まれるというすれ違いが早く解消されることを願う。

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