はてなキーワード: 福岡市地下鉄とは
芸術には疎いので知識を得ようと買った『現代アートはすごい』という新書を地下鉄内で読んでいた
そのなかでナム・ジュン・パイクという芸術家が紹介されていた
何でも、電子テクノロジーを使ったメディアアートというジャンルのパイオニアらしい
暗い部屋の中にテレビモニタが上向きに置かれていて、そのテレビモニター群の間に観葉植物が置かれた『TVガーデン』(1974-1977)
テレビ受像機の上に強力な磁石を置いて、故意に映像をゆがませる『マグネットTV』(1965)などが文章にて紹介されていた
当たり前だが、文で読んでも全くどんなものかが浮かばず、実際に見てみたいなという気持ちになった
メディア・アートを観たことないどころかそもそもインスタレーション作品自体あまり見たことが無いから気になったのだ
そこでスマホを取り出し「ナム・ジュン・パイク 日本」で検索すると、福岡市内の商業施設、キャナルシティに作品が展示されていることを知った
壁に100台以上のブラウン管モニタを設置し、映像を流すという作品らしい
そして、あーあそこに設置してある何だかわからないやつ、あれ、現代アートだったんだ、そして有名アーティストの作品なんだ!となった
何か長らく壊れていたらしいが2年くらい前に修理して、一日の内決まった時間帯に映像を流しているらしい
ブラウン管モニタなので今度壊れたら修理できないかもしれないとのことで、見れるうちに見ていた方が良さそうだ
そのうちキャナルシティに観に行こうと思う
あと出身地の韓国にはナム・ジュン・パイクの美術館あるらしいし、よく考えたらこっちも近いなと思った
電車を降りた直後は地上階へ上がる手段が少ないから人で混み合っていて、エスカレーターへの列に並ぶ際に人とぶつかりそうになる
電車を待つ間は座席も少なく、人も多く観るべきものもないので、窮屈で退屈な場所だと思う
ストリートピアノが音楽を作るように、土俵があれば取り組みが生まれるのではないだろうか
血気盛んな浪人生と脂の乗り切ったサラリーマンの一騎打ちを次の電車を待つ間眺めていたい
どうせ避けるなら人波ではなく、土俵という戦場をよけて歩きたい
せっかちな両人が先を急ごうとうっかり土俵に足を踏み入れ、「そこに入ったからには、さあ、相撲だ」と群衆に囃し立てられ、その気もないのに己がプライドをかけて急に相手に土をつけるべく覚悟を決め、四股を踏む姿を写真に撮りたい
老若男女関係なく、土に塗れ、汗をかき、負けて泣き、勝って泣いてほしい