2023-12-15

発達障害の彼

数年前、短期間だが発達障害ADHDが主)の人とお付き合いした。

これまで発達障害の人と深く関わったことが無かったので、衝撃的なことが多かった。

何かの参考になればと思い、フェイクを入れつつ書く。


初期の彼の印象は、博識かつ行動的な人だった。

知識豊富で会話のスピードが速く、賢い人だなと認識していた。

フットワークも軽く、出会って間もなく告白され、率直で素敵だなと感じた。

でも親しくなった途端に、はて、と感じることが増えた。


彼はとにかく常に自分のことで頭がいっぱいなのだ。延々と自分のことを喋り続ける。

例えば、彼に「誕生日はいつ?」と訊くと「12月15日!」と返答がある。

しか増田誕生日質問されることは永遠に無かった。


また、デートで待ち合わせの日時と場所を決めるが、ほとんど守られたことが無かった。

たいてい、前日の夜に寝つけず、寝坊するパターン

本人もこれまでの人生で何度も同じ失敗をしており、気を付けようとしていた。

が、しかし(以下はLINEの会話)。


12月上旬

増田3月上野台湾フェスがあるんだって。行きたいな」

彼「行こう!」

(1週間後)

彼「会いたい」

増田土曜日なら空いてる。新宿駅11時はどう?」

彼「わかった! 伊勢丹行きたい!」

増田OK

土曜日の朝5時)

彼「上野に向かってるよ」

増田「…え? 11時に新宿では…?」

彼「あ」

増田バイトで疲れてるのかな? いったん家に戻って休んだほうがいいと思う」

彼「そうする」

11時55分)

増田新宿着いたよ」

(13時半)

彼「いま起きた……」

増田「えーと」

彼「ずっと楽しみにしててめちゃめちゃ準備してたのに…こんなのばっかりだよ……」(激しく落ち込む)


まず、どうしたら土曜日上野だと思ったのか本当に分からなかった。おそらく彼にも分からなかったんだろう。

また、発達障害睡眠障害を伴うことがあると後から知った。

とにかく朝寝坊しないことに必死で、「待ち合わせ時間」という概念も頭からすっぽ抜けてしまったのだと思う。

ほとんど同じようなことが何度か起こった。


そして、万事において感謝謝罪が皆無だった。

増田は彼より3歳年上だったため、食事はほぼ奢っていたが、

一度も「ごちそうさま」「ありがとう」などとは言われなかった。

ある時、店で会計を終わらると開口一番「安っ!」と言われた際には、唖然とした。


また彼は、日常的にどうでもいい嘘(というか言い訳)をついていた。

あるとき、駅のホームで隣り合っていると、彼が飲んでいた飲み物がこぼれて増田の服が濡れた。

ちょっと~」と軽く言うと、即座に「最初から濡れてたよ」と言われた。

そんなわけはないし、別に彼を責めているわけでもない。わけがからな過ぎて、何も言えなかった。


おそらく、発達障害特性による失敗を幼少期から叱責され続け、

自己防衛のために自然とそういう嘘が口をつくようになったのではと想像している。


例をあげたらキリがないが、このような言動に疲れてしまい、早々にお別れした。

あとになって、「あれ典型的ADHDじゃん」と気付いた。

ここに書いた以外にも、ADHD特性ピタリと当てはまることばかりだった。

これこそ言い訳になるが、恋愛まっただ中でIQダダ下がりしていたため、付き合っている時には気付かなかった。


もっと早くADHD可能性に気付いていたら、

「親御さんとも相談して医者にかかってみては」と提案できたと思う。

こうした恋愛関係以外でも、彼は何度も詐欺にあったり、衝動的な行動や失言により

友人を失ったり、浪費をして生活費に困ることを繰り返したり、

たびたび激しい自己嫌悪に陥るなど、とにかく生きづらそうだった。

そして彼は自身双極性障害ではと疑っていた。少なくとも、付き合っていた期間に発達障害の話は出なかった。


本人は日々を生きるのに必死だった。増田自身無知非情を恥じるとともに、

周囲が早いうちから発達障害可能性に気づきしかるべき療育などの対応を取るべきではと素人ながらに思う。

  • お礼言わないとか無理筋の嘘とかをたとえ二次障害との推測の文脈でも発達の症状のように語るの最悪で草

  • 診断済みですらなくお前診断かよ

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