2023-09-12

ブコメ見て自動運転交通事故が減ることはないなと思った

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/forbesjapan.com/articles/detail/65449

上のブコメの上位意見をざっくりまとめると

 

技術開発が優先

人間運転よりは事故が減る

問題点はわかっているか改善は容易

 

という理由交通事故は仕方ないね、という結論になってる。

 

これ見て「あ、これは事故減らないな」と思った。

 

まず、自動運転プログラムが優先するのは法律と金であって命ではない。

たとえば損害賠償金額プログラム修正の経費を天秤にかけて、損害賠償負担したほうが経費がかからないと判断したらそっちを選ぶ。

車種が1,2種類で実験してるうちはともかく、法規制が変わるたび(法律の違う国へ輸出するたび)、

車種が増えるたび、あるいは原価見直し部品を入れ替えるたび、

プログラム修正するんだろうか。

途上国あたりにもっていくとき、この国なら修正より人の命のほうが安いと判断したら、修正の手間をケチるよね。

 

第二に、プログラミングの話だけしてる点。実車の整備状況とか考える気がなさげ

でも、実際に事故に結びつくのはタイヤブレーキパッドが酷使されてたりの整備不良だったりする。

そのへんを自動車管理事業者が経費削減でケチったら普通に事故率上がるよね。

今は整備不良含め、自動車コントロールは全部運転者、事業会社責任になってるけど、

自動運転普及後はおそらく企業間責任関係押し付け合いになるはず。

今はさ、運転する個人ってのがいちばん政治力が弱いか運転主の責任が重い、その運転主を雇ってる会社が悪いってなるわけだけど、

その弱者としての運転個人が消えたら、最大の弱者事故被害者という個人になる。

政治力の圧倒的な差で、メーカー運営事業者も、免責の領域が拡大するんじゃないですかね。

 

第三に、事故についての基準が「事故絶対数を減らす」ではなく「人間運転するより事故率が低い」で判断してる。

これも、「人間運転する際の事故率」、どこを見て判断するんだろう?

人間」とは、全体の平均だろうか、特定の層だろうか。

アメリカだろうか、日本だろうか。

高齢者だろうか、若者だろうか。

田舎だろうか。都心部だろうか。

トラックだろうか。乗用車だろうか。

令和5年だろうか。昭和30年だろうか。

本来なら、現時点の、最新のセーフティ装備での、同クラス車種、同一エリア内での対比をみるべきだろうけど。

たとえば自動運転が完全普及するのが2040年だと仮定するなら、2040年時点での最良の運転アシスト機能付き人運転手との対比だね。

けど、自動運転オンリーになったら、その対比先の「人間運転した場合」はどこになるんだろう。

その後、自動運転事故率にあわせて、「人間運転する場合事故率」も、なぜかちょっとづつ変わって、

2050年あたりには、気が付いたら「昭和30年代、40年代事故率より低い」なんてのが自動運転事故基準になってるんじゃないかな。

 

たぶんそういう図表を見てブクマカは「科学的だ!」って言うんだろうな。そうなりゃ、もう勝負は決まり

ブクマで何を言っても何でも星つく。

路上を徒歩で移動すること自体が悪い、必ず自動車に乗れ、そもそも外出するな、あたりは言いそう。

自動運転向けに整備されない道路行政が悪い、未整備道路があるようなエリアに住むこと自体が悪い、言いそうだね。

日本の敗因は自動運転に適した国土区画整理を整備しなかったことにある、経済評論家が言いそう。

こうしてみると、便利だなあ自動運転。だいたいの問題事故被害者責任が行く。それ以外は自治体責任国の責任

IT無罪、さすがだねテックブロとその取巻きはてブ軍団

  • ちゃんと読んでないけど、ブコメと事故が減るかどうかを関連付けてる時点で変な主張してる気がする

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