2020-07-11

ジャンルから足を洗うことを決めた

いわゆる「腐女子お気持ち表明」ってヤツに該当すると思う。

最近ハマっている(いや、もう過去形だけど。ハマっていた)ジャンルの話。

原作はそこそこ有名で、同人界隈では爆発的な人気を誇ってるわけじゃないけど、それなりに人が多いジャンル

新進気鋭、って言い方が正しいかはわからないけど。某赤豚ではジャンルオンリーイベ、某貴様ではCPオンリーイベの開催も新しく決まって「今まさに旬ジャンルへの道を駆けあがってます」ってイメージの、とあるジャンルの話だ。

このジャンルはとにかく、原作サイドのエゴサえぐい

原作に携わってる方がツイッター二次創作絵に反応することも結構あった。

たぶん一番人気だろうCPの中に、キャラ名ががっつりそのまま入ってしまってることもあって、検索に引っかかりやすいのも一因だったのかもしれない。

(例えば、ユウタ×アキラ→ユウアキ、だったらキャラ検索には引っかからないだろうけど、ユウタ×レオ→ユウレオ、だと「レオ」部分で引っかかりやすくなる、みたいな)

そうなると、隠れろ!っていう圧力生まれる。

「ユウレオ」って表記していたものが「ユレ」になったり、ツイッターだったら絵文字使ったり。

原作サイドに腐向け創作が見つからない様に隠れる、腐女子からこの傾向はわかるし大切だと思う(1番はSNS腐向けをアップしないことだろうけど、昨今の風潮的に難しいだろうな)

とはいえちょっとやりすぎでは?と思うこともあった。

わたし基本的に見るだけで、このジャンル創作することはほぼなかったけど、「ユウレオ」が「ユレ」になりイニシャル表記になり絵文字になり最終的に「コし」(字形が似てる全然別の字を使った呼称、っていえば通じるかな)になる過程を見ていて、創作する側はいちいち今どんな呼び名されてるのか(というより、今までの呼称が「検索に引っかかりやすNGワード扱いされていないかどうか」)追いかけるのか、大変だな、とぼんやり思っていた。

半月くらい前。ジャンル内でいわゆる学級会案件が起きた。

考察好きが集まって、原作考察プレゼンする会をオンラインで開催した際に、途中から例の一番人気のCPの話が混在で盛り上がり、最終的に「CP部分をぼかせばこの考察原作サイドに見てもらえるのでは」とまで言い出す異常な盛り上がり方をし、さすがに苦言を呈された、というのが炎上元だった。

わたし考察には興味がないので(というより他人考察を見るとその考察に影響されまくってフィルターかけて原作を見てしまうのであまり見ないようにしている)プレゼン会の存在曖昧しか知らなかったんだが、今回ばかりはさすがに何が起きてるのか確認して、その内容にドン引きした。

あれだけ隠れよう隠れようと周りに呼びかけてたCP人間が、「CP部分をぼかして原作サイドに見せる」とかよく言えたもんだな、と思った。

同じことを考えた人は当然たくさんいたらしく、荒れた。別CP人間には白い目で見られたし、同CP人間からも「さすがにこれはひどい」という意見をよく見かけた。プレゼン参加者は、「迂闊だった・浅はかだった」と反省する人と、「そもそもプレゼン会の要綱にCPが含まれることを書いてるんだから悪くない」って言い張る人と、我関せずを貫く人と、三者三様だった。とりあえず、悪くないと言い張る人をブロックしながら動向を追った。

結局、苦言を呈した人vsプレゼン主催+盛り上がってたプレゼン参加者で一通り荒れたあと、プレゼン会の主催謝罪+垢削除+「界隈荒らしすみませんでした、もう二度とこの界隈で創作しないのでわたしのことは忘れてください」宣言で、この話題は落ち着いた。

よくある学級会案件の終息方法だし、もともと関わり合いもなかったので、とりあえず落ち着いたのか、くらいに思っていた。

つい昨日のことだ。CP内でとある企画が発案された。

匿名CP小説を提出しあって参加者が読み、感想を言い合い、作者を当てる、という企画だった。

わたし仕事中に発案を知ったので、面白そうだなと思いながらも参加はしなかった。

企画自体ディスコードで行われていたらしいが、その後、参加者で集まって喋るフリースペースが、もくりに出来ていた。URLツイッターに公開されていたので、見に行ってみた。

フリースペース参加者に、この間大炎上したプレゼン会の主催がいた。ほんの半月前に、謝罪して、垢削除して、もう二度とこの界隈で創作しない、と宣言した人が、CP小説を提出する企画に参加していた。

それを見た瞬間、なんだかいきなり、このCPにかかわるすべてに疲れてしまった。

問題を起こしたんだから一生反省していろ、二度と創作するな」とか言いたいわけじゃない。

でも、大炎上を起こして、「もう二度と創作しません、わたしのことは忘れて」という内容の謝罪をした人が、容易にその本人だと特定できるアカウントで、1ヵ月もしないうちに新しい企画に参加している。そして、企画参加者に受け入れてもらっている。その事実は、素直な言葉でいうなら「気持ち悪い」という感覚に近かった。半月では、とてもじゃないけれど、わたしはあの炎上を忘れられない。

あの謝罪は何だったんだろう。あの宣言は何だったんだろう。受け入れている人たちは何なんだろう。受け入れている人たちも、普段は過剰に「隠れろ」って言っているんだろうか。

そんなことを考えているうちに、どんどん、このジャンルにいることは無理だな、と思うようになっていった。

参加しようかどうか迷っていた赤豚のイベントは、参加しないことにした。

参加するなら出したいと思っていた新刊プロットは削除した。

今まで、新しく気になるジャンルが出来たから、前のジャンルから少しずつ離れていったことはあったけれど、これだけ明確に「足を洗おう」と思って離れるのは初めてだ。

本を出すサークル参加者は多そうだし、大して創作してもいないわたしひとりが消えても、きっと誰も気づかなくて、何も変わらないのはわかっている。

まれるはずだった新しい同人誌が1冊消えました。それだけここに書いて、わたしはこのジャンルのことを忘れようと思う。

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