2019-06-13

金融庁報告書を読むのもいいが、みんな議事録も読もう

自民党によれば金融庁報告書はなくなってしまったそうだが金融庁サイトに行けば誰でも簡単無料で読める。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html

しかし、興味と時間があるなら報告書ばかりでなく議事録も読んでほしい。議事録は直近2回の文はまだ上がっていないが、それ以外はすべて簡単に読める。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/base_gijiroku.html#market_wg

とりあえず上がっている中では最新の第22回の議事録に軽く目を通してみたが、けっこう面白いことが書いてある。

 一方で、最初委員からコメントがございましたのと同様に、表現がぬるくなったなと感じます最近金融庁さんのメッセージというのは非常に強くなって、具体的になった。そして、行動惹起に向けた、よりはっきりしたメッセージという意味で、僕は非常に高く評価していると、僭越ですが考えていたものですから、この言葉遣いがすごくぬるくなって、残念だと感じているところです。

 そして、全般にぬるくなった部分があることも含めてですが、特に現役期に対しては強烈な危機意識惹起があってもいいのではないか

 危機意識というのは、言ってみれば20世紀の1億総中流社会というものがまだ前提にあって、親御さんが教育をしてきて、その認識から抜け切れていないという途上に日本の我々世代がある中で、もうそうではないのだ、これから訪れる社会はいや応なく格差社会だ。格差社会というもの本来グローバルスタンダードであって、格差社会をしっかりと受け入れた上で、自分たちがどう行動しなければいけないかという行動惹起につながるような表現がもう少しあったほうが、本気度が高まるであろうと感じています

 一方で、矛盾することですが、全般に見ると、悲観トーン一辺倒が強過ぎるといいますか、これだと、国民がうれしそうに読むことができないのは当然のことなので、実際にここに入れていただきたいことは、まず、お金を持っている高齢層、持っていない高齢層が二極化しているというデータが先ほどはっきり示されているとおりでもありますので、とりわけ持っている世代に向けてはもっと前向きに、より豊かな人生を実現していくことの目的を盛り込んでいただきたいです。

 お金を抱え込んでいるだけでなく、もっともっと有効活用させて、お金を働かせることで、より豊かな人生が実現できて、それは具体的にアメリカでも、ヨーロッパでも、高齢世代ミリオネアというような人たちが普通の中でも出てきている。こういったことをイメージできるような表現を一緒に入れていただければ、より明るいものになるのではないかと思います

 もう一つが、預貯金偏重という現実の中で、それはゼロ金利で、お金を退蔵させているだけ。それでは新たな富を生まないということに対して、お金を動かしていくということが次の世代のために、リスクマネー供給していくという意識に導かれることで、その行為自分だけではなくて、将来に向けての社会的意義を持つといったより前向きな行動惹起サポートの考え方になるのではないかと思っております

 先ほど高田委員からインベストメントチェーンという重要フレーズがあったとおりで、それこそが国民全体で、我々自身の持っている資産インベストメントチェーンの担い手になって、そして、それがちゃんと回ることによって、はっきりと日本自身経済成長しないでも金融立国として存続し得るのだと思います

 ですから、前向きな期待というのをこの中にぜひ盛り込んでいただけると、みんなが気持ちよく読めるようになるのではないかと感じております

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/gijiroku/20190412.html

  • 文章は信用できない イージス省の職員が居眠りしながら書いた書類を見て内容がどうとか言っても後から撤回されてしまいだろ 録音の音だけもだめだ 動画がないと信用しない

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