http://anond.hatelabo.jp/20130306163244
読んだ。
そして自分が就活していた時のことをいろいろ思い出したので、書いていく。
就職を見据えて授業を選び、同じように意識が高い学生が集うサークルに入り、インターンシップに参加していた。
3年の10月には本格的に就職活動を始め、OB訪問をしまくったり(40人ぐらい)、他大生と積極的に交流したり、大学の就職課に通った。
そうして人と交流するにつれて、私は「俺すげえ!」と勘違いをするようになった。
超大企業に入った先輩や「すごく見える」学生と話をすることで、自分も同じような存在になった気でいたのだ。
自分が意識が低いと思える周りの人間を、心の中で見下していた。
今思えば当たり前の話で、「レベルの高い俺に見合ったレベルの高い企業」を漠然と受けていたのだから、そりゃ人事に見抜かれるだろう。
でも就職活動という一種異様な空気に当てられた私は、ちっともそんなことにきづかなかった。
そして、上っ面だけをなぞった企業研究と薄っぺらい志望動機を繰り返した。
面接に落ち続けた私は、自分が思い描く「すごい俺様像」と一次すら通らない現実の自分とのギャップに苦しんでいった。
不眠症・食欲不振・情緒不安定とうつの症状が発症して心療内科に通うようになっても、同じことを繰り返していた。
耐え切れなくなった私は、処方されている睡眠薬と海外のサイトを経由して購入した注射器で死ぬことにした。
突飛な行動に思えるかもしれないが、当時の自分にとっては就職ができないことは死ぬよりも辛いことだったのだ。
死ぬ前に辛い気持ちをどこかにぶちまけたかった私が選んだ感情のゴミ捨て場が、はてなだった。
長々と死にたい気持ちを綴った。
翌日ブックマークが300くらいついてて驚愕した。
「甘えんな!」という罵倒のコメントが多かった。でも、共感や、慰めのコメントもあった。
「広島警察のものだけどね。あなた○○さん?あのね、インターネットであんたの文章読んだ人がね、心配して通報してきたんだよ。自分は何もしてやれないから、お巡りさん助けてやってくれって。
広島の人が通報してきたから、広島から電話してるんだけどね。あなたね。見も知らない人がこんなに心配しているんだから、あんたの周りにいる人はもっと心配しているんだよ。死んじゃだめだ」
お巡りさんは自分の話や家族の話を交えて、色々な話をしてくださった。
最後に「あんたはね。自分で溜め込んで無理しそうだからね。家族の人に話をさせてもらっていいかな?あんたの辛い気持ちも話して、決して叱ったりしないように言うから」と仰い、伝えた母の電話番号に電話をかけた。
母も家族も、私をせめたりはしなかった。
その後私は「この会社に絶対入ろう。もしダメだったら就職活動をやめよう」と決め、第一志望だった会社について徹底的に研究し、話す内容を数十枚にわたって書き、何度も何度もシミレーションを繰り返した。
今就職に苦しんでいる人を見ると、胸がぎゅっとなる。
気持ちも痛いほどよく分かる。
それでも内定が決まった私が何を言っても、安全地帯からの言葉にしかきこえないだろう。
ただ、せめて、私はこんなふうだったと。みっともなく、周りに沢山の迷惑をかけながら活動していたのだと、その様子を伝えたかった。
最後に。
当時「美味しいものを食べなさい」とはてなポイントをくださった方に、謹んでお礼を申し上げます。
ポイントで本を買い、就活で統合失調症を発症して入院した友人に送りました。
就活で苦しんでいる方。
苦しんでいる人はあなただけでなく、あなたがダメなわけではないと、そう私は思います。
追記
補足というか蛇足を書いたので、細かなところが気になる方は。
コメントを一つ一つ見ている時に警察から電話がかかってきた。 こんなに警察やらISPやらが俊敏に動くものなの? 元増田の言ってることをベースに時系列を書きだすと↓ 元増田が...
はてなポイントをくれる人がいるくらいはてなに入り浸ってたってことだから、きっとオフ会かなにかで電話番号を交換していたんじゃないかな。もしくはリアル知り合いか。
以前ネットで知人が自殺をほのめかしていたので通報したら、 数時間後に警察から「安全が確認できました」って連絡来たよ。
狂言だったら放っとけばいいし、本気だったら死なせてやるべきで、どちらにせよ通報する理由がわからない。いたずらでラーメン十人前を出前させるのと同じ感覚でやってるのかな。
自殺は命の価値を下げるからね。 自殺なんて考えられない奴ほど必死になって止めるんだよ。 ノーギャラ募集を叩くデザイナーと通じるものがある。
釣り臭いな。 わざわざ広島警察って表現も変だし、はてなポイント貰ったって言うけど 増田じゃポイントのやりとりも出来ないだろ。