2013-02-24

博士学生就活の記録

博士課程の学生高専助教および大学助教に応募・受験した記録について書く。

この手の情報は少ないので、誰かの役に立てばと思う。

筆者のスペック

  • 情報系のD3
  • 査読付き論文誌3件(主著2、共著1)、査読付き国際会議8件(主著7、共著1)。
  • 学振DC
  • 博士号は未取得。就職後に取る予定。このため、博士号を前提とした公募には出せなかった。
  • いろいろあって、就活を始めたのは1月頃だった。少し遅い。

公募その1:地方高専助教

最初に応募し、最終的に内定をいただいたので、内定を承諾した。

博士号未取得の者は3年の任期付きだが、博士号を取得すれば任期は解消される。

高専助教なので、授業はもちろん、クラブ活動学生寮指導学校運営にも関わることになる。

面接内容は以下の通り。

面接では、この手の応募では珍しく、面接受験者全員(筆者を含めて3名)が同じ時間に招集された。

ライバル達と待合室で顔を合わせることになり、緊張感があった。

面接の順番は、筆者が最後であり、待ち時間がつらかった。

余談だが、スライド印刷した資料を筆者だけが持参しておらず、この時点で「終わった」と思った。

しかし、結果的には内定をいただけたので、諦めないことが重要であると思う。

しかすると、書類審査の時点である程度決まっていたのかもしれないが。

公募その2:都内の私大助教センター勤務)

二番目に応募し、内定をいただいたが、辞退した。

任期は3年で、再任はない。いわゆる情報基盤センターの勤務であり、センターの業務にかなり関わることになる。

面接内容は以下の通り。

面接の前に、現職の方から職務内容の説明があった。

公募その3:都内の公立大助教

三番目に応募し、書類審査を通過したが、面接を辞退した。

任期は5年で、再任あり。授業と卒論指導が主な仕事である

応募にあたって心がけたこと

いわゆる普通就活でも同じことだと思うが、基本的には、応募先のことをよく調べ、相手の求める人材像を意識するようにした。

応募書類には、その人材像に対し、自分はこういう経験・実績があり、従ってこれだけ貢献できる、という論調を貫いた。

面接では、話す内容も重要だが、自信を持って、落ち着いてはっきりと話すよう心がけた。

思うに、現場を知らない新卒に、大それた意見や構想はそこまで求められていない。

自分若造なりにこう思っているが、実際の現場はいろいろな制限があると思うので、貴学の先生方と一緒に考えていきたい、という論調を心がけた。

なお、求人を探す時は、定番JREC-INを利用した。

http://jrecin.jst.go.jp

基本的には「総合領域 - 情報学」の分野で探したが、時々は他分野もチェックするようにした。

たとえば、先の高専助教求人情報学ではなく「工学 - 全て」であった。

就職先を決心するにあたって

幸いにも2つ内定をいただけたのだが、どちらを辞退するか相当迷った。

結局、自分が今後、研究教育をどういうバランスでやっていきたくて、それにはどちらが向いているか?を客観的に考えて決めた。

また、それぞれの現職や前任者が、実際にどれだけの研究実績と教育実績を積んで、どういうキャリアパスを描いているか?を徹底的に調べた。

さらに、親しい先生方には可能な限り相談に乗ってもらった。実際に教員をされている先生方の意見は本当に参考になる。一生の問題なので、どんどん相談するのが良いと思う。

選択には必ず後悔が伴うので、客観的な事実意見を並べるだけ並べたら、最後は心の声に従うしかないのだろう。

参考にした記事

これらの記事はとても参考になった。

大学助教の面接受験の記録

高専助教の面接受験の記録

以上。何か思い出したら、また追記するかもしれない。

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