2012-07-17

大丈夫。 誰かが教えられるようなことがらは、みんなWebにある

http://anond.hatelabo.jp/20120422185333

他人事なので無責任に言い放つけれども、人から人へ伝えられる事柄はほとんど全部、親切な誰かがWeb上で共有してくれている。なので、指導者や先輩から放任されていても必要な手順を知る手がかりが得られるよ。発表の仕方、データのまとめかた、論文の読み方、テーマの選び方、コミュニケーションの取り方、資料の探し方……日本語で書かれたものもたくさんあるけれど、もし英語でも探せるならそちらの方が圧倒的に見つけやすい。アメリカ大学では、学び方や研究の仕方に関して、体系立てられたノウハウが蓄積されているのかなあ、整理されたものを探すなら断然英語で。日本でならば、発声練習さんが、かゆいところまで手が届くほど丁寧に親切にまとめられていて素晴らしいと思います。定期的に訪れて、気になる記事に目を通すだけでも気持ちを落ち着け効果が得られるのではないでしょうか。

あなたの文章を読む限り、何が欲しかったのか何をすべきだったかを考えるのに充分な思考力を持っていて、それを言葉にする能力もある。多分、時間さえ費やせば何でもできる人。でもどんな万能な人であっても、残り時間で最大限の努力をする以外に取る道はありません。ところが人間ってやつは誰でも無意識に、楽な方を選択するし、知らないことには怖じ気づいて手をつけないし、他人に頼れるものなら頼ろうとする。知らず知らず何にでも許容範囲を想定していて、許される基準を探ってる。気持ちが追い込まれる程そういった意識が強く働くようになります。ひょっとして、さしあたり合格ラインさえ越えていればよしとする潜在意識が働いていたりしませんか。合格ラインを越えているかどうかの判断は、他人がやってくれる。経験のない人がよく分からないままに合格ラインを設定したところでしんどいだけだから、そういう作業はやらない。自分能力で最大限にこなせることを成果として披露するまでだと割り切る。つまりあなたが考えるべきは、己のベストスコアをどうやってたたき出すかということ。要は全力を尽くすのみ。そして、いつどの瞬間から始めても成すべきことは変わらないから、残り時間を目一杯有意義にしてやりましょうよ。そのためにはまず戦略を持つこと。それには、1)残り時間を正しく見積もって、カウントダウンを始める。2)修論をあげるために片付けるべき作業を数え上げ、それぞれの所要時間をとりあえず見積もる。3)それが期限までに間に合うように、できた作業はとっとと切り上げる。できないことは切り捨てるかアウトソーシングする。そうすることで、全体を捉えたビジョンが描ける。全体を仕上げることなしで、手持ちのパーツをどれだけきれいに磨き上げても完成には一歩も近づかない。まだ手をつけていないことこそを知りたいと思えるように、気持ちを盛り上げていくしかないのです。それには、知らなかったことを知った喜びを体に刻むのが一番。こればかりは自分でやるしかない。自分を知ることは、人から教えられて学べることではないから。

研究というのは、条件を追加して宣言をどんどん限定していく作業。積み上げるというよりも、切り捨てて削りだしていくプロセスと捉えていれば、大きく外れることは無いし、だいたいの方向性も絞り込まれてくる。あなた研究生活で得られた教訓も、もっと条件を絞り込んでいくほどに価値が上がっていくと思う。

「(修士学位を取ることが重要だと考えるならば)テーマよりも教員との相性等を重視したほうがいい」

「(答えの無い問題に自分なりの答えを出す・未知の作業を自分で完結させる、そういった能力を身につけたいなら)自発的に進める」

というわけで、ネガティブに考えている暇はないですよ。どっかに散らばっているヒントを見つけにいかないと。扉はちゃんと開かれているし、誰かがきっとどこかで手を差し伸べていてくれる。著名なものばかりでもうご存知かもしれませんけれど、探し物の旅の入り口をいくつか。

発声練習さん

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やればできる卒論の書き方 第1部 論文の書き方

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記事への反応 -
  •  現在、某国立大学理系M2。 修士修了してから書こうと思ってたけど、 なんだかまた研究というものがわからなくなりつつあるので。 B4としての1年間  大学3年の年度末の研究室配属、...

    • http://anond.hatelabo.jp/20120422185333 他人事なので無責任に言い放つけれども、人から人へ伝えられる事柄はほとんど全部、親切な誰かがWeb上で共有してくれている。なので、指導者や先輩から...

    • いっつも思うんだけど、B4のときって院生の先輩の下について研究しないの?

    • 放置型教員はたくさんいるが「全部自分で研究しろ」というのは少ない。と思う。 増田はアプローチをしなさすぎた。ひな鳥のように口を開けて餌を待ってるだけなのはB4でも甘え。 研...

    • じゃあ、俺も学生時代の思い出を書くよ 配属 しばらくは飼い殺し。ネズミ世話当番をこなす。 週一交代で輪番で英語論文を発表させられる。 その時は、研究室でやってるテーマとか材...

      • 就職しても大学から電話があるとか 転職しても元の職場から連絡がくるとかよくきくけど 相手する必要あるの? だってもう関係ないじゃん。そりゃ世話になってたならこっちだってな...

    • 「努力が足らん」って自分を責めてるみたいだけど、元増田はちゃんと指導教官にアプローチを試みていたわけだし、コミュニケーションが噛み合わなかった不幸かなあ。 気になったの...

    • 自業自得だろ。 小学校から教えられるままに勉強して、それでいい成績とって大学入れて勘違いしたのの典型。 ひとりで研究したいテーマもないし、見つけられもしないようなのが院に...

    • 言われたことを上手くこなすだけで課題発見力の無い人間は、 社会に出てからもろくな仕事はできないし、 院なんぞに進学するのは更に間違い。

    • 私も院生時代あなたと同じような感じだった。別の側面から数年前にこんなことやこんなことを書いたこともある。当時はトンチンカンなところで炎上させられてはてなの恐ろしさを思...

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