はてなキーワード: 阿修羅のごとくとは
で、今回の騒ぎである。
個人的には夫婦間の問題であり、外野がとやかく言うのは野暮な話だろう。
二人がしっかり話し合って解決すればよいことだ。
その話し合いは、どのようなものになるだろうか。
それは、無言で蹴ってほしい、ということだ。
そして、蹴ってほしいのは、渡部ではない。
私のことを蹴ってほしい。
涙を溜め、唇を噛みしめ、髪を振り乱しながら、カモシカのようなその脚で。
それは、私は佐々木希のことをあまり知らないが、佐々木希は私が存在していることさえも知らない、ということだ。
これでは蹴りたくても蹴りようがないではないか。佐々木希は私がどこにいるかを知らないし、そもそも関心さえないのだから。
だが、私が、佐々木希にできることは、ほかに何も思いつかない。
一発蹴っただけでは、佐々木希のなかに渦巻いているであろう「淀み」は
ならばいい。二発、三発・・・とカモシカのような脚を繰り出せばいいではないか。
惜しむらくは、私は佐々木希のことをあまり知らず、佐々木希は私が存在していることさえも知らない、ということだ。
だから、佐々木希は、今夜か明日か、明後日あたりにでも、渡部のことを死なない程度に蹴ればいい。
暴力はいけないことではあるが、世の中には、女性に「蹴ってほしい」と懇願する男もいると聞いたことがある。
でも、渡部に会いたくない。そんな心情だろう。