はてなキーワード: 深い悔恨とは
日韓の貿易摩擦界隈について、日本の報道だけ見ていてもよくわからないので、英語で報じられている当事国以外のニュースの見出しを眺めていた。
昨日あたり、ニューヨークタイムズとワシントンポストの見出しがわかりやすく変化したように思えたので中身も読んでみた。
これは、アメリカのメディアの論調に変化が見られたと考えていいのか。
Embattled at Home, South Korea’s Leader Turns on Japan, Stoking Old Hostilities
https://www.nytimes.com/2019/08/30/world/asia/korea-japan-moon-jae-in.html
見出しはざっくり「国内では四面楚歌、よって昔ながらの敵国である日本を責め立てている」という感じの内容だと思う。
韓国では、もともとの経済政策の行き詰まりに加え、最近の米中貿易戦争のあおりを受けてさらに経済が悪化した。
トランプは日韓のあいだを取り持つどころか、防衛費分担マシマシでと言ってくる。
現政権は追い詰められている。その結果、日本を敵視する政策に滑車がかかっている。
The Japan-South Korea dispute isn’t just about the past
https://www.washingtonpost.com/politics/2019/08/30/japan-south-korea-dispute-isnt-just-about-past/
見出しは「日韓の摩擦は過去の出来事だけが原因ではない」という感じだろうか。
こちらでは、日韓国交正常化の際の賠償金とその使途について書かれている。日本国内には歴史修正主義的な考え方もあれば、過去に関する深い悔恨を持つ者もいると紹介されている。
そのうえで、現在の両国の摩擦は過去が原因ではないとしている。
上記2つの記事に共通しているのは、日韓関係の悪化を導いたのは韓国の現政権の政策にあるという考え方のようだ。
これまで見出ししか読まずに中身をスルーしてきてしまったので、断言はできないが、ここ数日で少なくともアメリカの主要メディアの論調が大きく転換したように思った。
ビフォーアフターで言うと
ビフォー:日本が過去の償いをちゃんとしなかったのを韓国が責めている
と読めなくもない。
乱暴なまとめですまない。
ただ、アメリカの態度がここにきてずいぶん変わったのは、対岸の火事じゃなくなったからなのかもしれない、などと思い、興味深かったので。