はてなキーワード: エンターテイメント企業とは
「大きなお友達向け」娯楽を生産するものはドラッグディーラーと同じであり、ヤク中を拡大するならいつか刺される覚悟もするべき、なのか?
件の書き込みが訴えているのは、要はその一点だと思う。
さらに言えば、歴史的に見て「若者のカルチャー」と目されてきたジャンル
先端ファッション
これらは全て、「若者」のみならず「いい年をした大人」にまで「終わらない夢」「永遠のアドレッセンス幻想」を提供することで利益を得ている。それらはいずれも「いま」を消費することで成り立っており、「未来」に何も残さない、砂の城だ。
では、これらの担い手もまた全てドラッグディーラーだということになるのだろうか?
それは、「文化」あるいは「娯楽」は悉くドラッグであるという主張と、どれほど違うだろうか?
もちろん、科学技術、知、歴史のように、「いま」を消費するだけでない、「未来」に向けて営々と何かを積み上げていく「文化」ももちろんあるだろう。だが、それ「しか」ない世界が豊かな世界だとは私には思えない。極論だが、ドラッグそのもののなかに「悪なるもの」が存在するのではない。私たちがドラッグと誤った関わり方をするとき、そこに「悪」が生まれるのだ。
だから、アニメ制作会社がドラッグディーラーだという論は、それが全く間違いだとも言わないが、その主張が何か有効な視点たり得るとも私にはあまり思えないのである。