はてなキーワード: とも蔵とは
ツタヤ図書館がアリかナシかという議論がなにかおかしい気がする。
例えばこれが、利用者満足特化型の図書館を目指すべきか、アーカイブ特化型の図書館を目指すべきか、というならばわかる。
個人的には、これからの図書館は後者のアーカイブ特化型を目指すべきかと思う。
これだけ新書も中古本も手に入りやすい時代に、タダで本を貸してくれる場所という存在ではなんの価値もないと思うからだ。
でも、議論を見る限り、そういう議論ではなく、選書が気にくわない、分類が悪いという点のようだ。
選書がどうであれ、分類がどうであれ、来館者が増えているならば、利用者満足特化型としてはまあいいんじゃないかって思ったりする。
郷土資料を棄てたことに対する批判と、風俗マップを購入したことに対する批判はベクトルが逆だ。
郷土資料はもちろん、二度と増刷されない本屋の売れ残り、出版社に返本されて中古本市場に回らないような本こそ、収集すべきだ。
利用者特化型を目指すと、両方とも難しい一面がある。
郷土資料は管理が難しいし、風俗マップは閲覧希望者や貸し出し希望がいるのかって話になる。
どちらにせよ、優先順位の問題、価値観の問題であって、どっちが正しくてどっちが悪いという正解はない。
ツタヤ的だから嫌い、ツタヤだから行きたい、という価値観論でしかない。
どこの自治体も、体育館なんかはとっくに施設管理は外注されてる。
うちの市も、体育館も図書館も施設管理は外注。(もちろんCCCではないけど)
トレーニングルームに民間ジム顔負けのマシンやダンベルが揃い、夜間も開館してくれるようになった。
図書館も市の職員がやってた頃は5時閉館で毎週月曜は休みだった。
民間に受託したほうが、利用者がどういう施設を望んでいるかを汲み取れると思う。
ようやく最初の主題に戻るが、多数決なんかじゃなく、そもそも利用者満足特化型ではなく、アーカイブ特化型を目指すべきというなら、やっぱりツタヤじゃないほうがいいという議論はわかる。