2024-02-08

一緒に住んでる弟が家事をしない

一緒に住んでいる弟が家事をしない。

それがずっと嫌だったんだけど、この度ついに期待するのをやめた。

やめたというか、何かが冷えてしまって期待ができなくなった。

生活のさまざまな価値観の違い……朝3時に最大音量Vtuber?の生放送流すのやめてほしいとか、麦茶一口分だけ残して冷蔵庫に戻すのせこいとか、水につけてもいない食器を五日も放置するのはどうなんだとか。

そういった些細な「嫌」が積み重なって、急に全部が冷えた。

彼が部屋に放置してたカップラーメンゴミに虫が湧いた時だってそうは思わなかったのに。もう死んでくれとも願わなくなった。

腹の底が冷たくさえざえとして、自分もびっくりした。恋人にさえそう思ったことはなかったから。

漫画広告でよくある「夫に妻が冷える」やつ、あれ実際にあるんだな。

元々俺と弟はとても仲が良かったのだけど、それは親がちょっとおかしな人だったからだ。

共通の敵が消えたら一気に生活に不満が出てきた。

なのでルールを決めた。目の前の壁殴られたり怒鳴られたりしてめちゃくちゃ怖かったけど、でも最後には決まったはずだった。

弟は「ああわかったよその通りにしてやるよ!!」と啖呵切って自分の部屋に戻り、話し合いは終わった。

(話とは全然関係ないんだが、弟の怒鳴る声と顔、父さんに似ててすげー怖いんだよな。今書きながら思い出して泣きそうになってる)

それがだいたい一年前の話。

一年間、俺は手出しせず見守った。

ルールは一つも守られなかった。

いやもっとひどい。弟はルールを念入りに破った上で、「そんな約束自体覚えてない」「兄さんの好きにしたらいいんじゃない?」と言った。

(あまりに念入りに破られているのでもしかしたら嫌がらせだったのかもしれない。聞く気も起きなかった)

あー、と思った。あー。

「あー」と言いながら一年分の汚れを掃除した。

俺は別に潔癖症じゃないし、掃除洗濯も嫌いだ。

臭くない部屋で清潔な服を着られればいい。風呂台所だって、目立つ汚れや臭いがなければまあ、いい。神経質に掃除することはないと思ってる。

でも、虫が湧くまでゴミ放置するとか、カビが生えてもかじりかけのお菓子を捨てないとか、そういうのは違うんじゃないかって思ってしまう。

洗濯機や掃除だって定期的なメンテナンス必要だ。でもそれがわかってもらえない。


期待しなくなったから、俺は今とても優しい兄だろう。皿洗いも掃除も苦じゃなくなった。

人はこうやって離婚するんだろうな。

期待はしなくなったが、ただ悲しい。

今後弟が怪我をしても病気をしても、俺は助ける前に「でもお前食器洗わないじゃん」と一生思い続けるんだ。

しかすると食器洗いを理由に見捨てる日が来るかもしれない。そしてそれに弟自身が気づくことはないだろう。

弟が彼女と別れたと聞いて、「そりゃそうだろ」と言いそうになった。

そんなふうに、これからも何かにつけて生活の小さな嫌がチラつくんだろうなと思う。それがすごく嫌だ。悲しい。

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