2023-09-03

自殺は「視野狭窄」でする訳じゃない

この記事自殺を止めるために書かれたようだが、はっきり言ってこれっぽっちも説得力は感じなかった。

33歳のときに首を吊った大学教員が伝えたいこと』

https://toyokeizai.net/articles/-/698537

……成功しなくて残念だったねとしか思えなかった。

この人自身就職氷河期世代独身女性なら、同じ世代人間が置かれた経済的不遇や「産まない女」に対する社会的スティグマを分かっている筈なんだが

それを「当人視野狭窄のせい」に矮小化してしまうのはどういう理由なのか。

コロナ禍でも女性自殺は増えたが、それは本当に「視野狭窄のせい」だったのか?違うでしょ。現実的環境が確実に悪化たからでしょ

私自殺する人はけして「視野狭窄」なんかじゃなく、寧ろ現実を正しく冷静に認識出来ている人が多いと思う。

少なくとも、独身子供もいない人が自殺するのは自由だ。それを止める権利なんて誰にもない。特に親には。

この人は母親のせいで自殺を思いとどまる羽目になったらしいが、親なんてそれこそこんな時代に産みやがった加害者の最たるものじゃないか

結局この人自身自殺未遂の後で乳がんになっているし…

この人が結婚出産が出来たかどうかはこの記事だけでは分からないが、仮に出来ていないのならば自殺成功していれば良かった事例としか思えない。

私自身も新卒就職に失敗した約20年前から今まで、自殺したい気持ちは一度たりとも変わっていない。

未だに生きているのはただ、失敗して後遺症で苦しむのが怖いから実行出来ていないだけ。死にたい自体は何一つ間違っていないし視野狭窄なんかではないと思っている。

氷河期世代の子供のいない独身女にとって、生きていたって良い事なんて何もないよ。

それは「視野狭窄」なんかじゃなくて現実だよ。

本当に自殺を止めたいと思うのなら、当事者じゃなくて社会の側に訴えかけるべきだし、それをしない人間大学教員やれているって時点で絶望しかない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん