2023-08-09

10年ぶりに紙の辞書を買った

学生時代からすでに紙の辞書オワコンだった

教科書ノートですらなくそうという人がいた時代に、単に分厚いだけの辞書を買う人はほとんどいなかった

多くの人が電子辞書を当然のものと考えていたし、10年前は既に電子辞書すらなくなりつつあった

じゃーなんで買ったの?

自分でもよくわからないが、知り合いのYoutuberが使っているからというしょうもない理由ほとんどだ

で、買ったことでわかる

思っていたほどに辞書には載っている言葉は少なく、そして説明簡素

試しに「無効」を牽いてみたら

むこう【無効

効力(効果)がないこと(様子)

「-投票」↔有効

新明解国語辞典

こんだけ

ネット索引すらば、意味から用例、類語やスラングまでいっぱい出てくるのにこれだけでは物足りないよね

もちろん辞書簡素なのは理由がある

以前に「舟を編む」という辞書作りを描いた作品を読んだが

かにこんな小さな空間言葉を押し込めるには厳選に厳選を重ねる必要があるし、あえて省いてもいいものだってあるはずだ

膨大な資料時間をかけて何世代にもわたって編纂されてのが今の辞書の形なんだろう

余計な要素がないともいえる、美しい形だ

はいってもネットが普及した世の中でそんな苦労が伝わるはずもない

結局、辞書を買って一番良かったのは「辞書が廃れた理由」を目の前にできたことなんだよね

ネットの方が楽に早く大量に情報仕入れられるのに、重たくかさばって多くを語らない紙の辞書は確かにオワコンだな

でも買って後悔はしていない

辞書は何回も手に取ることを考えてやたらと紙質が良い

もうこれだけで素晴らしいと思う

目で追ってるんじゃなくて手が読んでいる感覚

吸いつくような手触りと撫でたときの音が気持ちいい

あと、本というのは読んで自分のものにして初めて血肉になるもの

そこにあるから安心して読まずにいるのは何の意味もない

たとえ簡素説明でもほとんどの単語自分が知らないか、使ったことのない単語だらけだ

自分で調べて理解する癖をつけなきゃいけないと辞書を買うことで分かった気がする

例規集やマニュアルなんかとは違う意味辞書ってのは面白いのな

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