Twitterを観察すると、そこそこ多くの人がAIイラスト生成に取り組んでいて驚く(専用アカウントを作成している人が多い)。
最近では、「AI術師」や「AI呪文者」などと自称することが増えており、「描く」ではなく「生成」「出力」と表現する人も多い。
これには、謙遜的な意識があると同時に、「絵師」という呼称を避けて独自の文化を築きたいという意図も感じられる。
(なんとなく違和感があるが、「絵師」という言葉が定着したように、AIイラスト文化も進むことでこの呼び方が定着するかもしれない)
AIイラストは一般的には否定的なイメージがあるが、生成者同士のコミュニティでは当然そのような忌避感はない。手を出してなくても、技術的進歩として肯定する人もいる。
この肯定側のポジティブな感情と、世間の否定的なイメージがどのように関わり合い、変化していくかは未知数に思える。
現在は大きな論争は起きていないが、生成側のモラルに問題がある行動が増えると、Winnyのように邪悪な存在とみなされる可能性がある。
もちろん、時が経つとデジタル作画や3DCGのように受け入れられる可能性も高い。正直どうなるかは分からない。
なので、AIイラスト文化が良い方向に進むためには、世間は忌避感を受け入れ、抑圧された状態を維持する方が、結果的にモラルが生まれやすいとも思う。
「術者」「出力」という語句を用いるのは寧ろ良いことのような気がしている。
某所で「声優のような絵ができた」と実写調のイラストをアップロードされていたが、プロンプトを確認すると声優名が記載されたloraが使用していた(恐らく、写真で学習したものが配布されている)。
彼は無邪気にその絵をアップロードしたんだろうが、誰かに補足されてTwitterあたりで拡散されると、炎上してた可能性は十分にあった。
8ヶ月から2年近く遅れた視点の話してる所悪いけど 元来頒布や交換を建前にしていた同人文化が恥も外聞もなく販売とうたい、後発の人間はなぜ販売と呼ばなかったのか既に歴史を知ら...
なるほど頒布という語句で前例的なものがあったのか… 意識の外でした