2022-11-24

最近アンチフェミニズム過激派にはついていけない

 誤解のないように最初に書いとくと、俺自身、「現代」の先鋭化した「フェミニズム」「ツイフェミ」には反対だし、個別の論者も言ってることとやってることがちぐはぐ過ぎるしカルト化しているとも思う。ただ、対抗する動きとして出てきたアンチフェミニズムはどうかというと、ここ最近ネット論壇は一見説得力があるけど、どこかおかし議論を展開する論客が支持を集めているように思う。


 特に影響力のある筆頭としては白饅頭氏あたり?アンチフェミニズムにとどまら女性憎悪を煽るような言説を(有料Note内で)ばらまいてるし、支持者も少なくないぽく見える。小山晃弘氏は女性立ち位置に幾分理解を示してる分はマシだけど五十歩百歩。他にもその手の論客を挙げればキリがないのだけど、彼らの共通項を一つ上げるなら「疑似科学」や「疑似論理」を用いて巧妙に「だから女性が悪いのだ」「男性迫害されている」という方向に持って行きたがることに尽きる。たとえば「現代日本では女性幸福度の方が男性幸福度よりも高い」ので「男性の方が差別されている」のだ、という一見もっともらしい言説が彼らの間では普及しているけど、全くもって論理的じゃない。


 実際問題幸福度に大きく寄与しそうなファクターとしては孤独でないってことが挙げられると思うのだけど、女性の方がコミュニティを作る性質が強いので男性より幸福度が高いかもしれない、とかいくらでも他の可能性は思いつくのに、女性仮想敵にする言説ばかりをやたら量産している。あるいは、進化心理学を援用した男女の性差議論もだいぶ怪しい。そりゃ、そういう風に説明しようと思えば説明可能かもしれないが、どう考えても反証可能性がない。


 もちろん、他の哺乳類でも男女の能力性差があるように人間でも男女の性差は色々あるのは間違いないけど、彼らはとかく議論単純化して女性悪魔化する方向に持って行きたがる。「女性他責性は本能的なものだ」みたいにね。それでいて、白饅頭氏も他の論客不要な分断を埋めようみたいなことを嘯くわけで、分断を煽ってるのは一体誰なんだろうとは思う。下手したら、今のいわゆるツイフェミよりも性質悪い存在になりつつあるんじゃない?くらいには思ってる。

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