2022-05-10

求めるもの勝利じゃないからだろう。

今回の騒動批判派は口々に、議論に混乱をもたらす、と言っているが。

議論スムーズに終わらせたいのなら、必要なのは事前の根回しだ。

熱心な水面下のロビー活動を通じて密かに賛同者を集めることで、自分たち要求が通りやすくなる。

名声を得たオピニオンリーダーフォロワーの期待を受け、彼らの信じる主義主張を先導する。

配下信者リーダーを後押しして力となる。代わりにリーダーは彼らを背負う重圧を負う。有形無形の守るべきものを囲う。

リーダー自分党派イメージに気を配らなくてはいけない。対人論法犠牲にならないように潔白に振る舞うのだ。

ここでは誠実さが信頼の土台になる。その先にあるのが、党派勝利だ。

勝者側は、人々を一様に平す力、同調圧力理屈を通す。

まったく逆を行うとどうなるか。

つの仮面を着け外ししながら、クルクルと主張を変える。恥をかき棄てて、人々にどう思われるかなど気にせずに、軽薄短小振る舞うマッチポンプをフル稼働させて界隈をアジテートする。議論エネルギー供給し続ける。

論者は、頼られなくなるだろう。代わりに、論の内容が重要視されるようになる。誰についてるか、味方が何人かなどが説得力にならないから、主張の本質勝負するしかなくなる。

正反対の二つの視点から物事を見ることで、片方からでは見えなかった何かが浮かび上がってくる。相手の話の妥当な部分を受け入れ、自分の説の弱い部分にアッサリ見切りをつける。そうして議論は深まるだろう。

激しい論戦の末に生き残った理屈は、人間にも時代性にも独立になる。あらゆる視座をくぐり抜けてきた理屈は、高い説明可能性を備える。老人にも子どもにも説明できるものになっているはずだ。

検証可能性が唯一、正しさを支える。

真理を求めたいのなら、このスタイル有効だ。

真理は、説明を通して流通する。誰が言ってるか? を気にしなくていいから、QoL が高い。

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