2022-04-13

デザイナー志望という呪縛

この4月転職をした。

そして同期(女)と知り合った。

研修なんかは当然同じカリキュラムなので、俺と同期は基本、一緒に動く。そして同期とは家が近いのもあって帰りも一緒。

で、同期はデザイン学校を出た新卒だそうで。

ところで、デザイン学校ってのは就活(?)がすっごく早い。まだ大学1年目だろうと見所あるやつは片っ端からどんどん内定をもらう。

そして、同期はデザイナーとしての道を諦めているらしい。そもそも以前から限界を感じていて、大学4年の就活第一志望に落ちたのを契機に普通会社勤めを選んだそうな。

で、俺はというとデザイン学校等は全く行っていないにも関わらず、ウェブCM作成なんかを副業としてやっている。そのせいで同期からものすごく尊敬されている。クオリティとしては尊敬されるようなものでもないのだが。

そして一昨日、同期と体の関係を持った。相手は初めてだった。その後から楽しい交際が始まる、と思っていたがそんなことはなく、なんというか彼女自分が叶えられない夢を、俺に見出し始めていた。

俺の作った動画改善案意見を述べたりしてくれる。これは大変ありがたい、ありがたいものの、俺としてはそんなことより同期との関係性があやふやなのがどうしても気になる。けども、おそらく同期にとってはデザインに携わるというのは、決して「そんなこと」ではないのだろう。

今日話していたことと言えば、仕事の話と俺の副業の話。

はじめは俺は「同期が好みのタイプで、しかもその子副業話題で盛り上がれてラッキー!」程度に考えていた。

けれども彼女にとって俺は、諦めた夢に最後のチャンスを与える存在にでも見えているんだろう。

俺は同期のことをとにかく可愛い!とだけ思っているが、彼女が見てるのは俺の仕事を介しての自分の夢。このズレは、今は良くても後々おかしな方向に歪みを生む気がしてる。

そして、そのズレが(考えたくはないが)別れに繋がった時、彼女は何もかも嫌になっているんじゃないか、と感じる。

それほどまでにデザインにかける熱量というか、依存度が大きい。彼女が何もかも嫌になった頃には、同期という呼称不適切ものになっている予感さえする。

クリエイティブなことは楽しい。けど、クリエイティブなことがやらなきゃいけないことになり、いつしかそれほど得意ではないと感じ始めた頃には楽しかった分だけ苦痛になるのかもしれない。

そして、俺の副業彼女の介在を契機に、気ままな半分趣味仕事ではなくやらなきゃいけないことにすり替わっている。

まあ、全部嘘なんだが。

  • 最後の一文でかえって本当っぽいな。

  • 一昔前は嘘っていうのは縦書きとかで仕込まれてたのに普通に最後に書かれると面白みが足りない

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん