社会人になってから、後輩を持ったことがない。どの職場でも一番年下の一番下っ端で、なんなら先輩らしい先輩もいなかった。上司と二人、みたいな組み合わせが多かった。気楽な反面、後輩がきたら面倒の見方もわからないし付き合い方も分からないし、正直後輩なんかいらないな、と思っていた。
最近転職をした。異業種、未経験なので多少ビジネスマナーがある新卒みたいなものだ。社会人10年目だけどこんなに怒られる?と思いながら日々過ごしている。
新しい会社は新陳代謝が活発らしく、上司は少なく先輩が多い。みんな数年で転職するから、そういう構成になったらしい。なので在社一年目くらいの先輩が多い。おまけに年下だったりする。それについては構わない。みんなそれなりに親切で、いろんなアドバイスもくれる。
だけど最近気づいた。先輩たちがくれるアドバイスは、アドバイスの皮を被った「俺はこんなにすごいんだ!こんな苦難を乗り越えてきたんだ!」という武勇伝披露会だということに。
これまで中高の部活や大学のサークルでもあまり先輩と関わるタイプではなかったし、仲良くしてくれた方は優しくておっとりした人が多かったので、こういう武勇伝大会ははじめてだった。しかも、先輩方のアドバイスは、あなたの新人の時と状況もシチュエーションも違うのに、よくそんなアドバイスしようと思ったな(例えば「上司に飲みに連れて行ってくださいよーと言っておけば関係が作れて相談しやすいよ!」とか。このご時世で?しかも完全在宅なのに?)、みたいなのが多い。
彼らは親切心からアドバイスしてくれている。こちらが少しでも早く馴染めるように、少しでも早く仕事ができるようにと心を砕いてくれている。それに嘘はない。ただ、一方でこちらにアドバイスをすることで、自分達の辛かった新人時代を振り返り懐かしみ、こちら側に知恵を授けたつもりになり、わあすごい、とか大変でしたね、の承認をもらって、かなり気持ち良くなってるのがミエミエなのだ。
使えない新人なので、こういう時に先輩孝行するのも仕事のうち、とか、先輩たちも完全在宅で褒めてもらったり感謝されたりの承認に飢えているからアドバイスしたがるのも仕方ない、という風に割り切ろうとしているが、ストレスが溜まる。先輩たちは一日15分こちらに先輩風を吹かせてリフレッシュしている様子だが、こちらは一日30分から1時間をわあすごい〜、参考になります〜、ありがとうございます〜、と唱える係になっている。
転職してまだ二ヶ月だが、この先輩最高ですね係が本当にきつい。仕事の本編よりきつい。仕事自体は嫌いではないので辞めたくないが、これがしんどいので負担軽減のためにもはやく後輩が欲しい。苦難を分かち合いたいし、助けて欲しい。先輩風吹かせて武勇伝は語らないように努力するから、早く後輩がほしい。
(^^)https://www.irasutoya.com/2015/08/blog-post_390.html?m=1
増田チャン♥今日も元気だった?おじさんは今日も増田チャンのことが大好きだったヨ♥ボクも増田チャンみたいな毎日コツコツ頑張る可愛い後輩が欲しいナ♥ナ-ンチャッテ♥今度僕...