多少ぼかして書く。
緊急事態宣言が明けた日、私は別部署の後輩から食事に誘っていただいた。
行くと、数名の後輩女性社員がいていずれも初対面だった。
先輩に会ってみたいって言ってた子達なんです、と主催の後輩が教えてくれた。
所轄が違うため、初めはそれぞれの仕事やコロナ禍での苦労話など食事しながら和やかに話していた。
が、途中 ある子に届いた一通のLINEにより雰囲気は一変してしまう。
「うわ、〇〇さん(別部署で私とほぼ同期の男性社員)からだ。食事に行きませんかって」、
「がっついてる~、てか既読くらいつけてあげなよ」
「私のところにも夕方来た、焦りすぎでしょ」。
私はここらで突如、蚊帳の外になった。
別段それは構わない。久々の外食が美味しい。
彼女らは一通り〇〇さんからのメッセージを回し読みし感想を言い合ったあと、
「てか社内にも街にもろくな男いなくないですか?」と私に振ってきたので驚いた。
恐らく、その日の最年長かつ独身で恋人もいないから尋ねられたのだと思うが、先程までスマホに集中していた彼女らの視線を一斉に向けられるのはあまりいい気持ちがしない。
私が返答に窮しているうち、「〇〇さんは無理、でも角立たないように食事くらい行かないと……あーあ、彼氏欲しい、返事打つの面倒くさすぎ」「わかる、彼氏は欲しいけど無理なもんは無理だよね。私も行くって返事だけはするか…」と話題は〇〇さんに戻って行った。
加速しているのに止まっているという表現が正しいかわからないが、口数は増えたのに話題が前進しなくなったのだ。
なのに盛り上がり方がすごい。今までの比ではない。ひとつも面白いことが起きていないのに。
私はいよいよ会話に参加できなくなり、曖昧に微笑みながらメニュー表を眺めるふりをして一人しりとりに勤しむのみだった。
帰り道、主催の後輩がぽつりと「あれ、最悪でしたよね」とこぼした。
あれとはどれだ。〇〇さんのLINEか。
「先輩に気を遣わせちゃってすみません。でも、たまにああいうことがないと不安なんですよ。みんな焦ってるんだって思うと安心するんです」。
私はきっと、もっとも焦った素振りをするべきで、彼女らもそれを求めていたはずだった。
風呂上がりにハリウッドザコシショウのネタを観たら少し元気が出た。
匿名で書き込んだのは、なんともいえない罪悪感を言語化することで整理したかったのだと思う。
読んでくれてありがとう。
> 「てか社内にも街にもろくな男いなくないですか?」 そんな増田も……(略) 残念っ!!!!!!!!!!!!?
こいつなにいってんの
行きたいなら残念だけど いきたくなかったならラッキーじゃない?
女子同士のトークって特に生産性がないのが普通だと思う 井戸端会議って、誰かの悪口とか愚痴をいって共感しあうためのものだもんね
もしかしてはてなーってみんな女子なのかにゃ?
気づいちゃったかにゃ
主催者女子は増田を気づかえるまあまあいい人だね。
増田です。 コメントありがとうございます。 ⇒残念っ そうそう、私もろくなもんじゃないからね。気持ちよく斬ってくれてありがとう。 ⇒ラッキーじゃない? うん、自分に不向きな...