最初の言語ともいわれるボディランゲージは地域や民族によってそれぞれ独自の発展を遂げたもので、
言語とは一種の約束なのでコミュニティ内の合意がとれていれば外から見たときにどれほど不合理でも、そう成り立っているのならばそれが維持される。
仲間内だけで通じる冗談なんかを想像してもらえるとわかりやすいが、ボディランゲージはおそらくはじめは些細なきっかけで生まれた。それが世代を経て「そういうもの」として伝わり、
もともとの由来は不確かでも、そのボディランゲージ自体が意味を持つようになる。
物心ついたときにはその言語の中で暮らしているから、それに違和感を持つこともないというわけだ。
そしてそのボディランゲージの持つ意味というのはその共同体の中で決まるから、同じ動作でも別の場所ではまったく別の意味になるということも多くある。
しかし世界さまざまな地域民族を較べてみても、一つだけ共通のものがある。
それが「イヤイヤ」だ。首を横に振る否定のポーズ。これだけはどの地域・年代でも等しく同じニュアンスを示している。
それはなぜか? その秘密は、この仕草の由来を考えるとすぐに分かる。
赤ちゃんがおっぱいを飲んでいるところを見たことがあるだろうか?
母乳を飲んだ赤ちゃんがお腹いっぱいになってもう飲めない、と主張するとき、首を横に振るのである。
こういう言語の成り立ちって雑学として面白いよね。 他にもあったらまた書いてほしいなぁ。
ノーのときは首を「縦」にふる/アルバニア、スリランカ、ギリシャ、イランなど イエスのときは首を「横」に振る/ブルガリア ろんぱっぱ