千葉の方が清潔なイメージがあったのかも知れないがそれは違う。どう考えてもジジババと接触する機会が多い医療従事者の方がリスクは高い、30代がコロナに怯えてビクビク暮らす必要性なんて毛ほどもない。
劇場なり映画館など娯楽に行く機会を減らせば良いだけの話である。
清潔感を保ちたいのは確かだが、髪を切った所で完全に清潔になれる訳でもない。それどころか、女らしくないという烙印を押されてレッテルを貼られる。まあ、異性に興味が湧かない以上、特に美容になど興味が湧く訳もないが。
皆同じ筈だ。自粛して誰に会う機会もなく休日は家に居る。社会を回し続けよう、参画しようと考えてしまうから自分を変化させる必要性に駆られてしまう。他人と感覚を擦り合わせる方法なんてそれしか知らないから。媚びて、相手の好みに合う風貌にして、懐を探って、共通点を見出して。短期間の馴れ合いの為に自分を適合させる必要なんて無い筈なのに。言うほど大事な関係性ではなく人生において大事な人なんて職場には出来そうもない。
私はぼんやりと自分のままで居たいと思う。誰に認められなくても良い、どうせ認められないなら労力とコストを最小限まで削りたい。
けれど、憧れのあの人は私のように腐らないのだろうなとも思う。美しい長髪を茶髪に染めて男に媚びるのだ。
そうすればあれもこれもどんな素敵な未来も手に入る。
しかし、しかしと私の頭は思考する。他人の手で齎される幸せなどまっぴらだと。
小学校の時に思い描いたような理想の自分は芯の一本通った、そういう人間だった筈なのだ。
何処の誰がピンクの華奢なミュールを着用していようが、チェーンのバッグを提げていようが関係無い。