2020-11-17

佐川東電

今日は一日中佐川急便荷物梱包をした。

荷主は芸能関係のグッズを扱う販売会社で、荷物は某アイドル限定DVDDVD辞書くらいのサイズの箱に入っていて、そいつをひたすら緩衝材で包んで段ボールに詰め込む。

佐川荷物の発送だけじゃなく梱包まで請け負いますよというのが表向き。実際の梱包作業人材派遣会社に丸投げし、時給1000円で雇われた私たちがシコシコと手を動かす。

現場における指示は派遣会社人間が出す……という建前になっている。もしも佐川人間が陣頭指揮を執ってしまうと、偽装請負になるからだ。

今日現場私たちにあれしろこれしろと指示を出していたのは派遣会社の兄ちゃんだったが、兄ちゃんのすぐとなりにはピタッと佐川人間が貼り付き、小声でボソボソと指示、ゲフンゲフン、独り言を口にしていた。

こんな風に書くと「佐川許すまじ」と憤る人もいるかも分からないが、私は別に何とも思っていない。佐川はまだマシである

私は以前、東電賠償業務従事していたことがある。3.11被災者が送ってくる書類受理し、賠償金を被災者に払う仕事だ。

聡明な人なら「あっ……(察し)」となると思う。そう、東電自身はこの賠償業務をしない。

業務はすべてトッパン・フォームズという凸版印刷グループ会社に丸投げされていた。

さらに驚くべきことに、トッパン・フォームズも実際の賠償業務はしない。もう一度投げるのだ、人材派遣会社へ。私はその人材派遣会社人間として賠償業務をしていた。

ピンハネである血税を2回もピンハネしていたのだ。原発IT業界日常的に行われている多重請負構造は同じ。

な〜んていうことをDVD梱包しながら今日は考えていた。

ちなみにここまで書いてきたことは全部嘘である。そういうことにしておかないと私が怒られて……おや? こんな時間に誰か来たようだ……

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