■童貞卒業の相手が障がい者であることが判明して思うこと

　現在私の年齢は22歳、3年前にインターネットで知り合った女性と付き合い童貞を卒業をした。相手は現在27歳である。私はその女性意外と性交渉を行ったことはない。その女性とは数か月で別れて、以降一度も会ったことはなかった。先日インスタグラムのDMで彼女からメッセージが届き、近況を尋ねられた。詰まるところ相手がいない寂しさを元恋人で手っ取り早く解消しようとしていたのである。私は彼女には辟易していた。3年前は独占欲の強さだとか自分の非を認めない性格だとかが諸々嫌だったが、彼女とのセックスが好きで長々と付き合い続けた。そんなことがあったため、DMが来ても前のような関係になりたいとは全く思えなかった。しかし、心の隅でまたセックス出来たらなという醜い欲望が出てしまい数日メッセージのやり取りをしていた。で、昨日適当な会話をしていたら彼女が自身の障がいについて教えてくれたのである。計算が出来ないだとか電車に乗ることができないだとか、人に言いにくいであろうことを教えてくれた。

　思い返せば話が通じないこととかはよくあった。デートも彼女の家の近くだった。その事実を聞いてなぜか困惑している自分がいる。別に童貞卒業の相手が障がい者であろうとなかろうと特に意味なんてないはずだ。恥ずかしい話、私はこの彼女とのセックスがあることですっかり童貞じゃない気取りをしている。同世代の男達の間では童貞、非童貞で結構盛り上がったりする。そこでも「過去の彼女と...」という話をよくする。でもその唯一セックスをしてくれた相手が障がい者であったことはどのように判断すれば良いのだろうか。別に障がい者を差別しているつもりはなかったけど、結局こうやって少し下に見ている。あのときの彼女がした私とセックスをするといった判断は理性的に出来ていなかったかもしれない。浮かれまくっていたセックスがしっかり判断の出来ない人の弱みに付け込んだ己の性欲を満たすという強姦紛いの行為であった可能性もある。もちろん彼女の認識の度合いがどの程度なのかは知らないが。ではこの世にちゃんと判断して私の相手をしてくれる人など存在するのだろうかとういう心配も生まれてくる。自分の差別的な意識と男性的な利己心の甚だしさを認識させられ、非常に気持ちが悪くなる。

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