2020-11-04

父が、いつか死ぬかもしれない

私の父とは、もう20年は会っていないだろうか

中学生の頃、母とお金のことで喧嘩をしている父の姿が思い出される

いや、正確ではない

だって、私が直接両親が喧嘩している現場を見ていた記憶はないのだから

それでも、その場面が、そのイメージがこびり付いているのは、ひとえに母からの話や周りからの伝聞なのだろう

から、父に対しての印象はあまり良いものではない

離婚後、何度か父に会いに行ったことがある

父と祖母に、母についていくことを伝えに行った際

私は父に対して、母を苦しめたことなどを詰った覚えがある

激高した父にその場で掴み掛られ、床に押し倒されたことを覚えている

祖母は、父の名前("○○ちゃん"という小さい子供に対するような呼び方で)呼びかけるだけで、強くは止めなかった

そのような姿を、当時の私はぼんやりと眺めていた覚えがある

では、でもどうなのだろう

私にとって、では母のことを除いて父にどのような感情を抱いているのだろうか

やはりそれでも、父のことは好きになれない

父はふとしたことですぐに機嫌を損ねたので、幼少期の私は酷く怖かった覚えがある

直接的な暴力(押さえ付けられて睾丸を握られた思い出が強くあるが)や暴言こそないものの、「大人が機嫌を悪くして怒る」ということが非常に怖かった

今思い返せば(というより当時母からも言われていたが)、私自身の言葉遣いや態度にも問題がある部分も大いにあった

それでも父に対して「理不尽」「暴力」という印象が残ってしま

そんな父も、年齢的にはいつ亡くなっても良い年齢になっている

きっと、当時思っていたより小さくなっているだろう

「父はこんなに小さかったのか」と思うだろう、実際に会えばそのちっぽけさに驚くのだろう

「父には父の苦悩があったのではないか」という事実に考えが及ぶのだろう

あるいは、これまで生きてきた私自身の人生と照らし合わせて、少なから通底する部分に驚きや共感を覚えるのだろう

けれども、私自身に父へ掛ける言葉が見つからない

小さく、老いて病んだ父にどのような言葉を掛けて良いかからない

父よ、あなた人生幸福でしたか

母と別れた後、あなたはどのように生きてきたのですか

私や母のことを思い出したことはあるのですか

自分選択に後悔したことや、やり直したいと思ったことはないのですか

結婚するべきではなかった、子供など作るんじゃなかった」と感じたことや思ったことはありませんでしたか

今、私と話したいことはあります

疑問ばかりが沸いてきて、でもきっとそれらは果たされず、その機会すら与えられずに消えていくと思う

きっと近い未来、そう遠くない未来

父は間違いなく、死ぬ

何でもないある日、きっと私は電話を受ける、あるいは手紙電報かも知れない

「父が死ぬかもしれない、今、病院で」といった言葉で私は現実を突きつけられる

「そうか、父も死ぬのか、私が死ぬまで生きているなんてことはないんだ」と

私はきっと悩み、迷うだろう

父に会うべきなのか、何か話すべきかのか言葉を交わすべきなのか

からない、結論が出ない、今この瞬間でさえも

感情的になってしまうかも知れない、不必要に互いを傷付けあってしまうだけかも知れない

あるいは、父と会う事でこれまでの自分自身が揺らいでしまうことを恐れているのかも知れない

それでも、父はある日突然死ぬ

現実は変えられない

それは、明日かも知れない

  • 長いの書くと他の日記が埋もれて読みにくいから分けて? 今タイツで盛り上がってるからさ

    • 盛り上がってない いい加減フェミニズムの話するのやめろ

      • すまん… 元増田もなんかごめん…

        • 謝らなくても良い あなたが謝らないと気が済まないのであれば、それはあなたの問題だから好きにすればよい 私は、自分の言葉や体験が、他者からすれば軽い物であることに気付かない...

          • いやそもそも長文だったから読んでないんだ そして読んでみて思うのは結局親の死は離れていても近くにいても強烈って事だ あまり想像したくないね

            • 読んでくれて、感想を書いてくれてありがとう あなたが感じたことを書いてくれたおかげで、気付いたことがある 「親の死は離れていても近くにいても強烈」 そうですね、その通り...

              • このやり取りで、性的だ差別だフェミだオタクだなんだって強い言葉で書き込んでレスバしてる事より ただ頭の中で親の死を想像する方が遥かに苦しい事が分かったよ ありがとう

    • ありがとう 私の書き込みはどんなに深刻でも、他人から茶化される事があるというのを、増田ではいつも気付かされる 他者にとってみれば、私の人生や言葉の価値がとても低い その事...

  • いつか薄れてしまう記憶として、これを書いた 積み重ならない我が身の記憶を、こうして日の目に晒し、刻む いつかの私はこれを読み、何を思うだろうか

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