「総理大臣だから」「政治家だから」、休みなく仕事をしなきゃいけない、体調不良で病院行ったら叩いていい、持病持ってるなら働いてはいけない、どれだけ人格を否定してもいいっていうのは危険な思想だなって思う。
「〜だから」の「だから」、は、多くの人の考え方の集合体だ。明確な基準があるわけじゃなく、個人の基準があって、たまたま多くの人の(もしくは声の大きい一部の人の)基準が合致した時に「〜」の部分に特定の名詞が入る。
今回その名詞に「総理大臣」が代入されたわけだが、「女性」「男性」「学生」「社会人」「親」「子供」「公務員」「母親」「父親」…なんでも入る可能性がある。もしかしたら「あなた」が入ることになるかもしれない。
いやいや、そんなこと言われるの総理大臣だけだよ、なんて思ってるのは甘い。個人の基準の集合体が正しさの基準になると、手がつけられない。今回の件は日本全体という大きなコミュニティで起きたが、こういうのは小さなコミュニティでたくさん起こり得る。
例えば「女の子だから多少セクハラまがいのことされるのはしょうがないよね。そのおかげで優遇されてる部分もあるんだし」という基準がその職場の中で多数派であれば、そのコミュニティのなかで女性は働きにくくなる。「責任のある立場だから休まれると仕事回らないし、有給取れなくても仕方ないよね」「母親だから子供が熱出したらすぐ休むし、正直迷惑だから辞めてほしいよね」「一家の大黒柱なんだからどんなに辛くて精神的に苦痛でも仕事は辞めないでね」
社会的な正しさ、あるべき姿は、個人の基準の集合体の前では無力になる。だからこそ、個人の基準の集合体が正しくなる事例は、どんな場合でも許容するべきではないと考えている。
だいたい他人の白血病やら何やらを気に食わない奴や気に食わない政権をぶん殴る棍棒に利用してきておいてこれだからな まあ最初からわかりきっていたが本当は病気なんかどうでもい...
たとえどんな立場であろうと、どんな嫌われた人間だろうが守られるべきなのが憲法であり、人権ですね。 なぜか「立憲」を冠する党名の政党に所属してる議員が平気で蹂躙するんだか...