ありふれた話だが、私は自分が信用できない。
感情に任せて書いているので支離滅裂な文章になっていることだろう。
私は小学生の頃から自信満々に行動すると必ずと言っていいほど空回りをする。
授業で率先して手を上げれば答えを間違え、調理実習では誤った材料を持ち出し班の皆に迷惑をかける。
周りの人々は「大丈夫だよ」と声をかけてくれるが申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
次こそは、次こそは──そう思っているうちにまたやらかす。
学習能力を母の胎に忘れてきてしまったのだろうか。応用力をどこかに置いてきてしまったのだろうか。
幼少期からずっと人とのコミュニケーションを「面倒だ」と言って怠ってきたしわ寄せなのかもしれない。
今ではまともにバイトを探すこともできない。
大学に通っている今は「免許を持ってない」「流行り病で感染するのが怖い」「勉学に勤しんでいる」などとギリギリアウトな言い訳をして職探しから逃げている。
しかし大学から卒業したら?ワクチンが開発されて感染者が大幅に減ったら?
ずっと親のすねを齧って生きていくわけにはいかない。いずれはこの家を出ていかなくてはならないのだ。
仕事を探さなければ。バイトで経験を積まなければ。貯金を作らなければ。
分かってる。
分かってる。
しかしその仕事場でトラブルが起きたら?また間違えてしまったら?
私はどうすればいいのだろうか?
あるのかもわからないシナリオを頭の中に浮かべては胸が苦しくなる。
それはそうだ。そのとおりである。
しかしそのマニュアルを完璧に覚えても、自分の理解力を疑ってしまう。
私は本当に状況を把握できているだろうか?また空回りしていないだろうか?迷惑をかけていないだろうか?
考えるだけでも涙が出る。
存在しない客と上司と同僚にごめんなさい、ごめんなさい、と頭を下げ続けることしかできない。
”自分を信じて、失敗を恐れないで──”
何度も聞いた言葉だ。私だって他人に似たようなことを言ったことがある。
……しかし信じた結果がコレだ。