2020-07-10

ブログという媒体を信用しないことにした

母は専業主婦だが、家事をあまりしない人だった。

夕飯を作ってはくれるが、例えば掃除洗濯殆どせず、昼間はずっとポテチ片手にネットサーフィンか昼寝。放置したタスクは他の家族がやる。

子供増田とその兄弟たちには殆ど関心がなく、保護者として最低限の義務を果たす以外では関わろうとしない。挨拶や最低限の会話ですら拒絶する事があるぐらいだ。

するとどうなるかというと当然、家族からの母の評価はかなり低くなった。

父は「専業主婦なんだから家事しろ」という反応になるし、子供たちは母親から愛情を与えられて育たなかった分、揃って母を軽蔑したり、父に肩入れする。

ある日、母が増田を呼びつけた。ブログを始めたいので、パソコンが得意な増田がやってくれと言い出した。

アメーバgooなどブログサービスにどんな種類があるかも知らない所から教え、なんやかんや開設が完了する所まで手伝ってしまった。

ブログを開設した母は、ますます家事家族への興味を失い、ノートパソコンを抱えて部屋の隅っこでブログ更新に勤しむ毎日を送った。

しかし開設を手伝った増田は、そのブログドメインを知っていた。

どんなブログを書いているのか興味を抱き、そのドメインアクセスすると、そこには驚くべき光景が広がっていた。

「愛は本当に素晴らしい!神様に日々本当に感謝。」

そこには、「子供」の記述もあった。

今日は上の子とじっくり話をしました!子供は頷いて聞いてくれました。やっぱり愛のエネルギーは伝わります。本当に神様感謝。」

更新日付、上の子、間違いなくこれは増田が母と話した時の出来事に関する記述である

だが大した内容ではない。なんか頭の悪そうな変な事言ってるから流して適当に頷いてただけだ。

愛のエネルギー……???

世界観の胡散臭さは論外として、関わりを拒絶して家族軽蔑されているお前が、愛を語るのか……?

何より「話した」「頷いて聞いた」のそこだけは事実なのがタチが悪い。完全に嘘というよりは、曲解であり、思考の歪みの出力である

よくよく考えてみたら、まともじゃない人は滅茶苦茶書くし、まともな人はフェイクを混ぜるだろうし、やっぱりブログという媒体は信用ならんなと思った。

  • 無料 嘘は犯罪の場合もあるが冗談を言えないのも犯罪 広告記事はさすがにかねもらってる

    • 雑誌は原稿料が出てるから記事広告でなくても、実質金は出ている。 いちおう 雑誌と同じ情報はBlogでは書かない。ちょっと古かったり、気は使う。

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