完結したのでまとめ買いして一気に読んで、最後に死ぬほど感動して2回目が読み終わったところ。
1回目を読んでいる自分は完全に自分の好みだけで特定キャラを応援して、途中でコロコロと好きなキャラが変わったりしてた。
だから最後の主人公の選択に衝撃を受けたし、結末を泣きながら祝福しつつ今までそういう目線で読んできた自分を思いっきり反省した。
2回目を読んでいるときは姿勢が180度変わっているので、感動するポイントが全然違っていて、むしろこの恋がうまく言ってほしいと応援する立場で読むことができた。
作者が言いたかった愛とはなにかという目線で読めたような気がしたし、そういう目線で読めば納得できる部分が山程あることに驚いた。
最後はやっぱり泣いたけど、1回目に読んだときの涙とは意味がぜんぜん違っていて面白かった。
多分今までの自分が考える恋愛って相手を私物化することだったんだなって思った。
これは現実世界でもそうで、会社の同僚やコンビニの店員さん、朝いつもすれ違う人なんかを恋人にしたいなって人が何人かいるけど、それって結局は相手のことなんて考えてなくて、自分のものにしたいっていう気持ちでしかないんだなっていうことに気づいてしまった。
確かに、自分が相手から私物化したいです!って言われたら相手がどんな美人だとしても嫌だよな。(そういうのが良いという人を否定するつもりではないです。)
でも、もやもやしていた部分がすっきりしたような気もする。
相手のことを思うって言葉では簡単だけどじゃあ何ができるかと言われればとてもむずかしいことなんだな。
でも見た目でモテなくてもちゃんと恋愛ができそうな気にさせてくれるいい話だった。