最近学会に参加するときなどに行う出張申請が、教授を通して一括から参加者が個別に行うようになった。
この出張申請のために動くシステムこそが、最近中高年を1000人単位でクビにした某Japanese Traditional Big Companyが開発・販売を担うワークフローシステムだ。
このシステムがすごい。
まずはじめに出張申請を行った10人が10人全員理解できない謎の画面が表示されるのである。一応所々に「こういうときはここに入力してね」というアナウンスが書かれているが、そこにもたまに嘘が混じっている。
教授どころか申請を処理する学校事務まで仕様を把握していない有様で、どうすれば申請できるのかよく分からない。
データベースから検索をかけていると思しき箇所がある。1データが6個の文字列・数値から構成され、それが推定1万件程度あるだけの小規模なデータベースだ。そこから1個データを取ってくる検索処理に10分近くかかる。さらに因果関係は不明だが、10人が同じタイミングで出張申請を行っていたらシステムがダウンした。まさかとは思うが、データベースの検索の負荷で死んだのか?
そして何より触った人間を例外なくイラつかせるクソUIである。本来ならばシステム化し学生にも個人で出張申請をさせることで関係者が楽になることを目指したはずなのに、関係者全員の生産性が低下する逆・働き方改革を成し遂げたクソUIがそこにはあった。
大学はこのマイナスしか産まないシステムに一体いくらかけたんだ?
疑問は尽きない。
ハードを重視するあまりソフトを軽視しまくったことが日本のIT産業を衰退させたという言説をどこかで聞いたことがある。
このソフトの出来を見る限り、それは本当かもしれないと思った。