自分が生きてきた過去の二十余年を振り返ってきたけど、何もない。
本当に何もない人生で、得たものなど皆無、まっさらな人生だった。
ここで焦りの一つも生まれようものならまだ救いがあると思うのだが、ただうすらぼんやりとしている実感しかないので救いようがない。
ピアノ、水泳、公文式、バスケットボール……その中で大成したものはない。
学業だって中学までは貯金があって優秀ではあったが今や専門分野においては微塵の知識も身についていない。
教科書を齧った熱心な実習生に下手をすれば負ける程度の知識量しかない自負はある。
読書と創作が趣味なのに、せいぜい電撃文庫の一次通過が関の山、書籍化なんて夢のまた夢。
ゲームでもよくて中の上、とあるゲームの世界大会予選(代表6名/参加者8名)には出こそすれ落選。
高校、大学において浮いた話の一つもなければ、表彰されることもなし、自慢のできることもなし。
就職先だって研鑽を積んだ同期がわさっといる中で、一番劣っている自身はある。
何か成し遂げられる素養も、熱意も、野心もなし。
人間三十までにリカバリをきかせないとダメ、なんていう意見がある。
だけどそれよりも早い段階で足切りを食らう人間だっているはずで。
こうやって現状を吐露しながらも一向に何もできない自分は、決着のついたコールドゲームを続けようとする阿呆な木偶に違いない。
あな悲しきかな、穀潰し。
就職したくせに偉そうダメ人間のフリにすんなよ
まだ就職はしていない(内定状態なので) ただ、昔から虚飾を並べ立てて"第一印象の外面"だけは辛うじて取り繕えている。 だから面接も潜り抜けられたんだが、その実ガワだけ立派で...
就職してもダメ人間は一杯いるやろ