2019-02-01

今、とっても楽しい

もう20年来の友人がいる

その人はそこそこの会社経営する父を持つ地元の名士の子供で、お金に困っていなかった。そのため就職待遇給与よりやりがいを重視し、自らの趣味合致した会社で楽しく働いていた

とても金遣いの荒い人だった。言葉は悪いがボンボンテンプレみたいな人だった

でも、その人の親の会社はいしか潰れ、家を売り賃貸へ。親は過去の栄光にすがりつきプライドだけはいっちょ前だが、数年前に体調を崩しほぼ寝たきりに。僅かな蓄えを切り崩しながら生きてきたが、それも尽きかけ

そして当人会社の再編で昨日クビになった。転職先は未定だ。傍から見ても、中途半端スキル肥大化したプライド、そして大したことない経験、とても欲しがる人材ではない。なにより年齢が若くない。同業他社どころか転職すら危ういだろう

テンプレだと、昔いじめられてたからとっても嬉しい。とかになるのだが、その人とは程よい距離感の友人だったので、恩恵に預かることも、なにか被害を受けたこともなかった。だから、ここ最近の転落劇には素直に同情してたし、力に慣れることには手を貸していた

だが、昨日、その人は過去の栄光を語りだした。金持ちだった頃の思い出、なんで会社が潰れたんだ、どうしてこんな苦労しなけりゃイケないんだ、給料とか気にしたくない。やりたい仕事をしたい!と

その瞬間、なぜか自分の中のその人への感情が変わった。憐憫から嘲笑に。なぜだか分からない、その人も限界だったから弱音を吐いただけのはずだった

それからというもの、その人の話を聞くのが楽しくなった。世間知らずだな~どうしてこうなるまでほっといた?とか思いながら、聞いている。その自尊心他人のせいにする性格を直さない限り次はないだろうな。同居している家族が両方倒れたらどうなるんだろう?何の仕事するんだろう?

しかしたら、気付いていないだけでその人からストレスを感じていたのかも知れない。それなら、それで良い。今、とっても楽しい

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