https://note.mu/yurikure/n/n5bd0499da700
いい話だったが、モヤモヤした部分があったので書く。
何か困ったことがあってお店の人とかに聞くときわたしはいつも「あなたならどうする」って聞く。「わたしはどうすればいいですか」っていうとその人はお客さんであるこちらの行動の責任を取らないといけなくなっちゃうので、答えにくいのだ。だから「ご自分だったらどうなさいますか」って聞き方が一番いいと思っている。家電で迷ったときも、病院で複数の治療法を提示されたときも、羽田と成田を間違えた時も。
サービス提供者(企業)側に立っている人から個人としての意見を引き出したい時、「あなたならどうする」と尋ねることで企業人としての責任を取っ払うテクニックとして紹介しているが、これは真面目な労働者の親切心に付け込む行為だ。
確かにこう尋ねれば、企業側のカウンターに立っているのが真面目で親切な人なら、きっと純粋に個人としての意見を出してくれるだろう。
しかしもちろんこのような口約束で企業人としての責任は取っ払えない。どんな口約束があったにせよそれは企業人としての意見だ。企業の看板を背負いつつ個人の意見としてつぶやいたツイッターが炎上する様子は幾度となく見た光景だ。
また、仮に口先ひとつで企業人としての責任を取っ払えるなら、再び責任をおっかぶせることも口先ひとつでできるということだ。あとから「カウンターの人にこう聞いたが間違っていた」とチクれば真面目で親切な労働者の人生を破壊するのは容易だろう。
このnoteを書いた人は「あなたならどうする」と尋ねた結果に不利益を被ったことがないか、あるいは不利益を被っても耐えられる強さがあるのかもしれないが、これをテクニックとして真似する人が同じように運が良くて忍耐強いとは限らないし、これをテクニックとして広めることでこれまで「あなたならどうする」に答えてくれた真面目で親切な人の恩を仇で返すことにもなっている。
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このとき黙って引き下がれる人は多くないと思う。
もしあのnoteを読んでこれはいいテクニックだと思ったなら、どうかやめてもらいたい。やっていることはモンスタークレーマーとほとんど変わらないのだ。
あの話で一番モヤモヤしてのは、結局金で解決したってとこ。 わたしもあの状況なら最初からタクシー乗るけど、お金持ってない学生さんとかだとそういう発想に至っても躊躇すると思...