先進国でデフレは日本だけ。20年の失策を生んだ大企業のドケチな経営
http://b.hatena.ne.jp/entry/blogos.com/article/315408/
いやいや、なかなか良い議論だなと思いました。
個人的には、正社員の雇用規制が最大の原因ではないか?という説に一票ですね。
正社員の雇用規制がある故に、残業地獄が続いたり、高プロみたいなのが出来たり、「ハードウェアの技術者をソフトウェアからの配置転換で乗り切ろうとした」みたいな話がまかり通るのだと思います。
要するに、過度の安定、つまりある構造の維持を前提として状況を打開しようとしている事自体に無理があるのであって、なぜならば、「世界はたゆみなく流動している」から、ということになります。
当たり前ですが、今現在の世界のこの構造にせよ、単なるプロセスのある一局面でしか無い訳です。
「完璧な社会構造」など存在しませんし(それを独裁者がやろうとすると、「設計した社会構造の維持」自体が目的化するようですが)、「技術革新によって、最大の武器が最大の弱点になった」みたいな話は良くありますし。
「(時の流れに逆らう極小化した)伝統」という形で天皇システムを残しつつ、ドラステックに変えれるものは変えていく、というのが日本の伝統的なやり方だと思いますし、それが一番楽な気もしますが。
単なる私の個人的見解ですが、ある事業を同じ方法論で続けようとしても旬なのは5年が良いところだと思いますが、血反吐を吐きながら八方塞がりになるまで続ける企業も多い印象もあります。
ザックリ言ってしまえば、それもこれも過度の安定を求めた結果としてのディストピアなのかも知れません。
そして、議論の大前提が「過度な安定」であるが故に、「そこで生じる無理を誰にかぶせるか」つまり、「誰にババを引かせるか」という話にしか議論が収束しないようにも見えました。