2018-06-26

ロシアの思い出1995

ワールドカップやってるじゃないですか。

ソ連ソ連じゃなくなってちょっと経った頃、モスクワに行ったの思い出した。

夏で、昼は少し汗ばむくらい暑いんだけどだいたい毎日夕立が来て、そうするとサーッと涼しくなる。

それでちょっとカーディガンでも羽織って、ビール飲んでるとどっかで花火が上がってさ。

10時頃まで日が暮れないか花火っても煙がボヤーッと見えるくらいなんだけど。

町中までバスで行くんだけど、バス停に大きな囲いがあって、スイカが山積みになってた。

その場で売ってるふうでもなかったけどあれなんだったんだろ。まあでもロシア人スイカ好きだな。あとリンゴ

道端でばあさんたちがリンゴとかキノコとかヨーグルトとか並べて、座ってぼーっとしてたな。

チェルノブイリとか普通にすぐそこの過去だったから、キノコはよう買いませんでした。

モスクワに初めてのマクドナルドが出来たとかでみんな行列してた。

マックで銃撃戦とかもあったんじゃなかったっけ。私はローカルチェーンのピロシキ屋に行ってたけど。

あとスーパーが対面式で、欲しいものカウンター越しに「あれちょうだい」って指差すとおばちゃん

レシートをくれて、それを会計の所に持っていってお金を払って、ようやく品物受け取りカウンターへの

アクセスを許されるという、かの有名な謎システム

ロシア語おぼつかないと怖いんだよね、あれ。すげえ睨まれるし、手でシッシってやられるし。

西欧式のスーパーもあったけど、まだ外人向けって感じだった。

あと、ドームクニーギだっけ。国営百貨店内装かっこよかったね。

地下鉄の装飾とかもそうだけど、旧ソ連時代のこんなんできちゃったんですけど的なかっこよさがあって、

共産党芸術とかキッチュとかを超えて、にじみ出てしま個性みたいなのがあった気がする。

それで夕立なんだけど、アルバート通りだったかベルスカヤ通りだったか

舗装が悪いので雨が降ると道が洪水みたいになって、渡れないよってところを、

むくつけきおっさんがおしゃれしたお姉さんをお姫様抱っこしてザッパザッパ渡っていって、

お姉さんの指先から赤いハイヒールがぶら下がっていて、ここはロマン主義の国やなーと思ったのだった。

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