虫歯が全くない児童とあっても放置の児童。二極化は間違いないと思いますが・・・。
記事には、「経済的な理由」、「親の関心の低さ」とありますが、それだけでは無いと思います。
「親の歯に対する知識の古さ、少なさ」がひとつ。「子供の歯は生え替わるからいたがらなければ良い」「子供の歯だと思っていたら大人の歯だった。」と思っている人は結構います。
そうなると、「大人の食べかけを分け与える」「フルーツやスポーツドリンクは体にいいから寝る前に食べても大丈夫」「歯磨きは自分でやらせる」など、悪循環が重なって小学校に上がるころには第一大臼歯(六歳臼歯)はだいたい虫歯になる。
次に「通う時間が無い」ということ。
そんな子供が一人で歯科医院に通えるかといっても、小学校低学年ではさすがに一人では無理です。
保護者と一緒に通うことになるのですが、小学生って以外と治療に通える時間は少ないんです。
塾や習い事のない日で、親が仕事から終わって、それから通うとなると、ほぼ無理。
だからといって夕方連れて行くのはだれかが忙しい時間を削らないと無理。
なんとか土曜日にでも毎週のように腹をくくって行くしかありません。
大人でもそうですが、歯医者に通うから会社(学校)遅刻、早退するっていうことが当たり前にならないと、ついつい放置してしまうという家庭は一定数出ると思います。
子供は痛いときには痛いって言いますが、しばらく続くと、言わなくなるんですよ。「すごく痛い」が「ちょっと痛い」になっただけで、本当に何も言わなくなるんです。
それが続くと、もう虫歯になり放題。気付けば「ちゃんと毎食後、自分で磨いていたのに、痛いなんて言わないのに、なんで虫歯になるんでしょう」という親子のできあがり。
痛い歯の治療は何回もかかるんです。
親が、「ここが黒いんですけど。痛みはないみたいです。虫歯ですか?」っていうレベルで見つけてもらえば、短い期間で治療はおわるんです。