2018-04-09

FATEの真のヒロインは誰なのか

まとめ:「きのこだよ」「武内崇でもあるよ」



三人のメインヒロインがまず現れる

セイバー…この物語舞台彼女のためにある。彼女は救われた。彼女は誰かを守った。彼女世界を救った。そうして彼女は恋をして、夢を見て、夢から醒めて、いつかまた夢の野に降り立つ。はたまたそこは遠いどこかの現実か。

遠坂凛聖杯戦争が始まるより前の衛宮士郎人生において彼女こそがヒロインだった。送れてきた正ヒロイン。幼馴染属性に似ているような立ち位置彼女がいなければ物語は始まる前に終わっていた。彼女メインヒロインである物語が始まる前までは間違いなく。

間桐桜正義の味方というシステムに乗っ取られ剣の化身として生きまいとした衛宮士郎人間へと戻した少女王女キス井戸の中の蛙となった王子を救う。水至清即無レ魚、正義の夢は呪いの沼地、そこから引き上げられたエミヤシロウこそがヒロインなりや。

ライバル達もまたヒロインである

アーチャー言わずもがなである。夢に呪われし衛宮士郎の成れの果て。救いたるは、恋した乙女の思い出と、かつての自分のひたむきさ。己を信じたゆえに己を呪った。今更引き返せぬ道で救いを得るなら、己を再び信じる事のみ。それを実現した彼もまたヒロインである

言峰綺礼…君の願いはようやく叶う。それを向けた先は果たして目の前の少年のみか。かつての宿敵、その宿敵に今なお囚われる執着そのもの、それらにもまた向けられていよう。正義の味方が求めるは絶対の悪。ならばその反対もまた求めたるは絶対正義衛宮士郎を誰より長く恋がれたのはこの男なのでは。

イリヤお姉ちゃん属性イリヤ妹属性イリヤのどっちもかわいいのでどう考えてもメインヒロインです。

だがやはり主人公こそが

衛宮士郎…救われるのがヒロインならば彼こそがヒロインだ。正義を共有する盟友、未来を共有する強敵、敵意を共有する宿敵、正義の味方としてこれ以上無く恵まれた時を数々のルートで過ごした。そうして辿り着いた道は、正義の味方という呪いを解き平和世界ありのままに愛せるようになった自分自身。彼の進むありとあらゆる道が、ありとあらゆる者たちによって肯定された。どう進んでもいいのだ。衛宮士郎であることを裏切らぬ限りは。

衛宮切嗣正義の味方として生きる道の果てに救いがあることが証明された。彼の望みはようやく叶った。世界平和を願った結果、自分の生きた道すら蔑んだ過去、それを救った最後の言葉は嘘偽りのない真実となった。それが本当に救いであればいいと願った気持ちは、本当の救いとなって形となった。彼は世界を救った。彼は少年を救った。誰かを救いたいという思いによって、確かに1人の少年は救われた。彼の意思を引き継ぎ、少年はまっすぐ逞しく正しく、そして幸福青年となった。彼は確かに誰かを救った。これこそが救いである。彼こそが真のメインヒロインである

結局誰がヒロインなのか

一行目に書いたとおりです。

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