これは全くの正論だと思う。各世代が自分より10〜20歳下世代の常識を正しく内面化させる事は多分出来ないと思う。その上で社会を回して行く中心層が下世代に移行した場合は、上世代が社会の在り方から外れて行くのは、程度の差こそあれ、ホボ必然なのだろうと思う。これは基本的に遥か昔から繰り返されて来た必然というか恒例の出来事なのではないだろうか。
ただ直近20年の日本とそれを取巻く環境変化の大きさは、長い歴史の中でも類を見ない種類の物なので(戦争/疫病/災害以外で緩やかに人口減少して行く事態は多分相当珍しい)これに連動して、様々な局面で「以前の行動の意味が消失する」みたいな事が起き、ストレス含みの衝突が顕在化し易くなっている。というのはある様な気がする。
10年〜20年前に当然とされていた「教育/商売/家庭/性差/対人関係/etc...」の「社会を構成する主要な価値観」がことごとく崩壊し「次世代にそれ等を継承するメリット」自体が消滅する中で、旧世代と次世代との接触がストレスしか生まないタイミングに差し掛かっているんだろうと思う。想像でしかないけど、明治初期とか、太平洋戦争終結直後、とかも、似た様な現象が起きていたのでは?という気がする。
今というタイミングはそれくらいにインパクトの大きい「変化の局面」なのだろうな。とは思う。自分も40にさしかかるオッサンなので、ここ最近の変化の速度には相当戸惑っているが、ここから20年くらいはゴタゴタが続く気がするので、今の30代も、今の20代も、各々10歳下から疎まれ蔑まれる未来に直面するのでは?という予感が凄くする。大変な時代だな。と思う。